沖縄の農業生産法人クックソニア「畑人3.0プロジェクト」、FiNANCiEでトークン発行

畑人3.0プロジェクトがFiNANCiEでトークン発行

次世代クラウドファンディングサービス「FiNANCiE(フィナンシェ)」が、農業生産法人クックソニア発足の「畑人3.0(ハルサーサンテンゼロ)」プロジェクト始動および、同プロジェクトのトークン新規発行と販売開始を11月7日発表した。

「畑人3.0」は、沖縄県沖縄本島北部の山や森林など自然が多く残っている地域「やんばる(山原)」の産直食材を広く届けると同時に、生産者コミュニティの在り方、地域や消費者との関わり方について皆で一緒に考え、アップデートしていくことを目指すプロジェクト。沖縄県名護市を拠点に、地域に根ざした農業と流通の仕組みづくりに取り組んできた畑人であるクックソニア代表の芳野幸雄氏が発起人。なお畑人(ハルサー)とは、農家や畑の人を指す沖縄の方言だ。

同プロジェクトではトークン発行とトークン保有者が参加できる「FiNANCiE」内のコミュニティを活用し、農作物の栽培・加工・販売に至るプロセスの可視化やノウハウ共有をはじめ、市場の同行に左右されない生産・流通体制の構築、リアル・オンラインで実施されるレシピ開発や料理教室など、生産者と支援者が一体となって取り組む、あたらしい農業づくりへの挑戦を行うとのこと。

トークン販売によるファンディングで集まった支援金は、同プロジェクト第一弾の取り組みとなる特別配合の「やんばる産スパイス」開発や、やんばる食材の栽培、商品開発などプロジェクトの運営資金に利用するとのことだ。

なお今回FiNANCiE上で発行されるトークンは「ドゥシ(仲間)トークン」として販売されるとのことだ。

「ドゥシトークン」購入者は特典として、コミュニティ運営の一部に携われる投票企画への参加や参加型イベントへの招待、特典抽選への応募などの権利が得られる。投票はトークン保有数に応じて投票数が多くなる仕組みや保有しているトークン数の割合によって抽選特典の当選確率が変動する仕組みとなっている。また一定のトークンを保有しているサポーターには限定の特典も提供されるとのことだ。なお「FiNANCiE」で発行されているトークンは、金融商品取引法上の有価証券ではなく、資金決済法上の暗号資産(仮想通貨)でもないとのことだ。

現時点で企画されているイベントは「料理教室」や「食材の直販」、農業をしたい方や食に興味がある方へむけた「プロジェクトオーナー」の実体験と失敗談などがある。

「ドゥシトークン」の初回販売は11月7日15時から開始しており、1月11日20時まで実施される予定だ。

なお「ドゥシトークン」の販売メニューはお試しコース5,000pt、スタンダードコース10,000pt、プレミアムコース30,000pt、畑人3.0スポンサーコース300,000ptの4種類が用意されている。

購入者には購入pt分の「ドゥシトークン」が付与される他、前述した「トークン保有者限定コミュニティへの参加」、「投票企画・抽選応募への参加権」、「やんばる産スパイスをお届け」、そして「初回販売記念のオリジナルNFT」などが付与される。

なおFiNANCiEポイント(pt)は、FiNANCiEプラットフォーム上でのみ使用できるポイントのことで1pt=1円で購入できる。

「あたらしい経済」編集部は今回の取り組みに関して、農業生産法人株式会社クックソニア代表の芳野幸雄氏より以下のコメントを得た。

『農業を志して、沖縄へ移住して20年が経ちました。「農業で飯を食う!」というたった一つの夢を実現していくなかで、様々な農業を取り巻く問題にぶつかり、独りからグループへ、そして農家だけのグループから異業種の方々との連携へ。とその時代に合わせて活動を広げてきました。そして今、たどり着いた思いは、食べてくれるみなさんと一緒に、農業(第一次産業)を軸とした地域創りが大事だということ。そんな思いを実現できるのが、今回のプロジェクトだと思っています。ご支援、応援、そしてご参加をお願い致します』

関連ニュース

Whiskey&Co.の「三島ウイスキープロジェクト」、FiNANCiEでトークン発行

三島のウイスキートークン「key3」とは? FiNANCiEで実現目指す世界一のウイスキーと地方創生

見届ける畜産×食育の「KYUKON WAGYUプロジェクト」、FiNANCiEでトークン発行

卓球の琉球アスティーダ、トークンホルダー1万人を目指す理由(月刊フィナンシェ8/9月合併号)

FiNANCiEってどんなサービス?(月刊フィナンシェ 2022年2月号)

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【11/21話題】ビットコイン9万6000ドル突破、ホワイトハウス初の暗号資産ポスト新設検討かなど(音声ニュース)

ビットコイン9万6000ドル突破、トランプの政策に期待、トランプ陣営、ホワイトハウス初の暗号資産ポスト新設を検討か=報道、アスター、新ロードマップ「Astar Evolution Phase 1.5」発表、ASTRがオプティミズムスーパーチェーン進出へ、オンチェーン分析のArkham、米国で暗号資産の現物取引所立ち上げへ、コインベースウォレットが「USDC Rewards」導入、保有だけでAPY4.7%、韓国最大の野党、暗号資産課税の免除額引き上げの改正案を提出=報道、FTX元幹部ゲイリー・ワン、暗号資産詐欺事件で実刑を免れる、韓国大手の暗号資産取引所Upbit、「ジャスミーコイン(JASMY)」取り扱い、コインベースにミームコイン「Floki(FLOKI)」上場へ、ジェミナイ、フランスで正式にサービス展開、ビットフィネックス証券、エルサルバドルで「トークン化米国債券」提供へ、21シェアーズ、「Ethereum Core ETP」にステーキング機能追加、EVM互換のL1ブロックチェーン「Monad」、テストネットを段階的に公開へ、1SECと丸井グループが資本提携、ブロックチェーン活用の新しいファンエンゲージメントモデル構築で

広告