楽天とDEAがweb3領域における協業推進にむけMOU締結
シンガポール拠点のNFT事業会社DEA(Digital Entertainment Asset)が、楽天グループとのweb3領域における協業推進に向けた覚書(MOU)締結を11月4日発表した。
今後両社は、それぞれの事業においてシナジーを創出する協業の可能性や、双方のサービスの更なる価値向上に向けた連携などに関して協議を進めていくとしている。
また発表によるとDEAは、楽天グループのコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)である楽天キャピタルから新株予約権引受によるマイノリティ出資を受けることに合意したとも伝えている。
楽天キャピタルのカンパニープレジデント高澤廣志氏は今回の出資に至った理由について「(DEAが同社の)経験豊富な経営陣の下で、成長が著しいweb3の領域において世界を舞台に実績を残してきた点に着目した」と述べている。また同氏は「楽天グループの持つ会員基盤、ブランド、関連領域における事業ノウハウと、DEA社のGameFi、トークンエコノミー、メタバース事業推進の経験は、今後の両社の事業成長へ相互に大きく貢献していくと期待しています」とコメントしている。
DEAは、グローバルにGameFiプラットフォーム「PlayMining」を展開する企業。同プラットフォームでは職業をテーマにしたNFTカードバトルゲーム『JobTribes』などの「Play to Earn(遊ぶことで稼げる)」ゲームが提供されている。「PlayMining」は10月現在で世界100カ国以上250万人ユーザーを抱えている。
なお「PlayMining」でプレイするとゲーム内通貨「PALEcoin(ペールコイン)」が手に入り、このコインはDEAが発行する暗号資産(仮想通貨)「ディープコイン(DEP)」に変換ができる。「ディープコイン」は国内暗号資産取引所で日本円に交換することも可能となっている。
現在「ディープコイン」はビットポイントジャパン、オーケーコインジャパン、フォビジャパンに上場している。
海外においても、フォビグローバル(Huobi Global)やゲート(Gate.io)、ビットトレックス(Bittrex)、オーケーエックス(OKX)、エムイーエックスシー(MEXC)などの取引所でも「ディープコイン」は取り扱われている。
またDEAは東証マザーズ(現:東証グロース)上場企業の株式会社イオレ取締役会長を務める吉田直人氏と山田耕三氏が創業者兼CEOである企業だ。 また『JobTribes』のストーリー制作には、『神の雫』『金田一少年の事件簿』『サイコメトラーEIJI 』などの漫画作品で、亜樹直、安童夕馬、天樹征丸などの名前で活動する漫画原作者の樹林伸氏が参画している。
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参考:DEA
デザイン:一本寿和
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