スクエニ、初のNFTコレクティブルアートプロジェクト「SYMBIOGENESIS」発表、イーサリアム上で来春に

スクエニがNFTコレクティブルアートプロジェクト来春開始へ

スクウェア・エニックス(SQUARE ENIX)が、同社の新規IPによる初のNFTコレクティブルアートプロジェクト「SYMBIOGENESIS(シンビオジェネシス)」を11月3日発表した。

「SYMBIOGENESIS」は、多数のキャラクター(NFTコレクティブルアート)が共生する独立した世界の中で、プレイヤー同士の戦略的行動と物語の考察を楽しむ、エンタテインメントコンテンツだという。

購入したアートのSNSアイコン利用(PFP)や専用コミュニティでの交流のほか、NFTコレクティブルアートをキャラクターに見立てて展開するゲーム性の高さもこのプロジェクトの特徴として挙げられている。プレイヤーが荒廃したハイファンタジー世界に降り立ち、「独占と分配」をテーマに設計されたミッションを通じ、世界の秘密に迫る謎解きに挑戦するという内容のようだ。

「SYMBIOGENESIS」は、NFTコレクティブルアートの販売および無料のブラウザ向けサービスとして2023年春に開始予定だ。また「SYMBIOGENESIS」のサービスの対応ブロックチェーンはイーサリアム(Ethereum)が予定されており、また対応ブラウザはPC版およびアプリ版Google Chrome、対応言語は英語となっている。

スクウェア・エニックスでは、NFTデジタルシール「資産性ミリオンアーサー」を国内NFTゲーム企業であるdoublejump.tokyo(ダブルジャンプトウキョウ:DJT)との共同開発で販売を以前から行っている。なおNFTにはLINEの「LINE Blockchain」が採用されている。

また今年7月にスクエニは、人気タイトル『ファイナルファンタジーVII』の25周年を記念し、デジタル鑑賞やブロックチェーン上の保有証明などを盛り込んだ新しいホビー商品の展開予定を発表していた。トレーディングカードシリーズ「ART MUSEUM(アートミュージアム)」と、キャラクターフィギュアシリーズ「BRING ARTS(ブリングアーツ)」の最新作が共に来年春以降に販売される予定となっている。なおこれらのNFTのブロックチェーンは、エンジン(Enjin)が開発する「Efinity」が採用されているとのことだ。

また9月にはゲーム特化ブロックチェーンのオアシス(Oasys)の初期バリデータに参加することも発表されている。

NFTとは

「NFT(Non Fungible Token:ノンファンジブル・トークン)」とは、代替が不可能なブロックチェーン上で発行されたトークンを指す。NFTの規格で発行されたトークンは、そのトークン1つ1つで個別の価値を持つ。そのためNFTを画像や映像などのデジタルデータと紐付けることで、デジタルデータの個別の価値を表現することに活用されている。

なおNFTという言葉は現在幅広く活用されており、活用するブロックチェーンやマーケットプレイスの種類によって、その機能や表現できる価値が異なる可能性があることには留意が必要だ。

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参考:スクウェア・エニックス
デザイン:一本寿和

images:iStocks/PerlaStudio・artacet

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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