【取材】ビットバンクにアバランチ(AVAX)上場へ、Cチェーンで

ビットバンクにアバランチ上場へ

国内暗号資産(仮想通貨)取引所ビットバンク(bitbank)が、暗号資産アバランチ(AVAX)の取扱い予定を11月4日発表した。国内取引所においてAVAX上場は5例目となる。現在はオーケーコインジャパン、DMM Bitcoin、FTX Japan、SBI VCトレードにて取り扱われている。

発表によるとビットバンクのAVAX取り扱い開始は9日を予定しているとのこと。対応サービスは入出金・取引所(板取引)・レンディングサービス「暗号資産を貸して増やす」とのこと。

なお現物取引所では、AVAX/JPYの取引ペアで取り扱われる。最小注文数量/取引単位は0.0001AVAX、指値の場合の最大注文数量は40,000AVAXとなっている。

またレンディングサービスの募集開始日はAVAXの取扱開始日と同日を予定しているとのことだ。なおビットバンクの「暗号資産を貸して増やす」では、ビットバンクとユーザーが暗号資産の消費貸借契約を締結し、ユーザーが最大年率3%の暗号資産を1年後に受け取ることができるサービスだ。

注意点としては今回同取引所が対応するAVAXはCチェーンのみとなる。その他のXチェーン・Pチェーン上のAVAXをビットバンクへ送金した場合に回復処理は不可能であるとのことだ。

なおAVAXが予定通り上場すれば、ビットバンクは合計21銘柄の暗号資産を取り扱うことになる。

現在ビットバンクの現物取引所では、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)、ビットコインキャッシュ(BCH)、ライトコイン(LTC)、モナコイン(MONA)、ステラルーメン(XLM)、クアンタム(QTUM)、ベーシックアテンショントークン(BAT)、オーエムジー(OMG)、シンボル(XYM)、チェーンリンク(LINK)、メイカー(MKR)、ボバネットワーク(BOBA)、エンジンコイン(ENJ)、ポリゴン(MATIC)、ポルカドット(DOT)、ドージコイン(DOGE)、アスター(ASTR)の取引が行われている。

なおその他にもフレア:旧名スパーク(FLR)の取り扱い予定も発表されており、現在上場待ちの状況だ。

アバランチはコンセサスアルゴリズムにPoS(proof of stake)を採用するブロックチェーン。AVAXはアバランチのネイティブトークンとなる。

なおアバランチでは異なるデータ構造を採用する3つのブロックチェーンを持つマルチチェーンフレームワークを採用し、重要機能の役割を分担している。そのためContract Chain(C-Chain)、Platform Chain(P-Chain)、Exchange Chain(X-Chain)が存在しており、それぞれに対応したAVAXが発行されている。

先日10月27日には、グリーがアバランチの開発を主導する米アバラボ(Ava Labs)との戦略的パートナーシップ締結を発表している。グリーのシンガポール法人BLRD(ブラード)がアバランチブロックチェーン上にゲームを配信する予定としている。

アバランチ選定理由について

「あたらしい経済」編集部がアバランチを取り扱った理由について、ビットバンク事業開発部担当者へ取材したところ、以下の回答が得られた。

アバランチは、スケーラビリティ、相互運用性、ユーザビリティの向上を目的としたdAppsのためのプラットフォームです。

AVAXは、セキュリティと分散性を維持するためのステーキングに使用できるだけでなく、エコシステム内における手数料の支払いやガバナンス投票にも使用することができます。

2020年9月より稼働を開始したアバランチは、技術的に高水準でありながら開発者サポートも充実しており、日々アップデートを重ねつつブロックチェーン業界のエコシステム拡大に貢献しているプロジェクトです。

bitbankでは、多くの方にアバランチ(AVAX)を通じてブロックチェーンに触れて頂きたいという思いで選定を行いました。

なおXチェーンおよびPチェーンの対応についても今後の検討事項になっているとのことだ。

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参考:ビットバンク
デザイン:一本寿和

images:iStocks/Ninja-Studio

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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