イーロンマスクのツイッター買収でドージコインが急騰
先週、イーロン・マスク(Elon Mask)氏がツイッター(Twitter)の買収を440億ドル(約6.5兆円)で合意したことを受け、ドージコイン:Dogecoin(DOGE)が土曜日に70%以上急騰し、今週の上昇幅を拡大した。
電気自動車メーカー「テスラ(Tesla)」のCEOでもあるマスク氏は、暗号資産(仮想通貨)の支持者として、ドージコインおよびビットコイン(BTC)の価格にこれまで大きな影響を与えている。
「テスラ」では今年初め、商品購入の支払いとしてドージコインを受け入れており、マスク氏が新たに立ち上げた香水のブランドもその対象になっていた。
マスク氏のツイッター買収に5億ドルを出資した暗号資産取引所バイナンス(Binance)は、ブロックチェーンと暗号資産がツイッターにどのように役立つのか、戦略を練っていると述べている。
ツイッターは、ビットコイン推進者でもある、同社の共同創設者兼前CEOのジャック・ドーシー(Jack Dorsey)氏のもと、ブロックチェーン技術を取り入れる方法を模索し始めていた。
マスク氏は今月、ツイッターを買収して「何でもアリのアプリ:everything app」を作るとツイートしていた。
この「何でもアリのアプリ」という発想は、ウィチャット(WeChat)のようなアジア発の企業で生まれている。このアプリはユーザーがメッセージを送るだけでなく、支払いやオンラインショッピング、タクシーの呼び出しもできるようにする、いわゆるスーパーアプリと言われるものだ。
ドージコインを「人々のクリプト:people’s crypto」と呼ぶなど、ドージコインに関するツイートで、かつては無名だったデジタル通貨を一変させた。ソーシャルメディア上のジョークとして始まったドージコインは、投機家の夢となったのだ。
またツイッターの言論の自由を取り戻すと公言しているマスク氏のところには、「BAN(アカウント停止)」されたユーザーや世界の指導者のアカウントを復活させるよう、嘆願や要求が殺到しているという。
マスク氏は金曜日にツイッターが「広く多様な視点を持つ」コンテンツモデレーション評議会を結成するとツイートしている。そして、その評議会が召集される前に、コンテンツに関する大きな決定やアカウント復活は行われないとも述べられている。
さらにこのビリオネア(マスク氏)は、ツイッターのユーザーが将来自分のツイートに評価をつけることで、好きなソーシャルメディア・プラットフォームのバージョンを選べるようになるだろうと土曜日のツイートで述べている。
「映画の成熟度評価と同じように、ツイッターのどのバージョンがいいか選べるようにしたほうがいいかもしれない」と彼は述べている。
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※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
Dogecoin surges on Elon Musk’s Twitter deal
Reporting by Baranjot Kaur and Akanksha Khushi in Bengaluru; editing by Clelia Oziel and Nick Zieminski
翻訳:大津賀新也(あたらしい経済)
images:Reuters