グーグルクラウド、イーサリアム(ETH)のノード運用サービス提供へ

グーグルクラウドがノードホスティングサービス発表

グーグルクラウド(Google Cloud)が、クラウドベースのブロックチェーンノードホスティング(運用)サービス「ブロックチェーン・ノード・エンジン(Blockchain Node Engine)」を10月28日に発表した。同サービスは初期段階としてイーサリアム(Ethereum)に対応するとしており、利用についてはフォームから申請する必要があるようだ。

ブロックチェーンは、ノードと呼ばれる無数のコンピュータによって支えられている。ビットコインやイーサリアムなどのパブリックブロックチェーンでは、誰でもノードを立ち上げてネットワークに参加できる仕組みになってはいるものの、実際にノードを立ち上げる場合、技術面やセキュリティ面など運用に関する技術者への負担はかなり大きい。

今回発表された「ブロックチェーン・ノード・エンジン」は、ノード運用をグーグルクラウド上で行うことができるサービスだ。ノードの管理や更新をグーグルクラウド側が担うことにより、利用者は必要最小限の負担でノードの導入・運用ができる。

利用者はノード立ち上げ時に必要な、コンピュータの用意、クライアントのインストール、ノードの同期などの手間のかかる作業を一度の操作で完了できるうえに、グーグルクラウドの信頼性の高いコンピューティングリソースやネットワークインフラ、セキュリティサービスを活用することで安全に開発に取り組めるとのこと。

またグーグルクラウド上でトランザクションの中継やスマートコントラクトの展開、ブロックチェーンへの書き込みも行えるとのことだ。

グーグルクラウドはリリースにて「私たちは信頼性が高く使いやすいブロックチェーンノードホスティングサービスを提供することで、web3企業がアプリケーションの革新とスケーリングに時間を集中できるようサポートできることを楽しみにしています」とコメントしている。

グーグルクラウドは今月11日に暗号資産取引所コインベース(Coinbase)とWeb3事業の推進を目的として戦略的パートナーシップを提携している。また同社は今年1月にデジタルアセット専門チームの設立を発表している。

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参考:Google Cloud
デザイン:一本寿和

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この記事の著者・インタビューイ

小俣淳平

「あたらしい経済」編集部 一橋大学2年生 真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。