日産の初公式NFTが1年以内にリリースへ
日産自動車の初となる公式NFTが、モータースポーツゲーム「Torque Drift 2」で今後リリースされる。同ゲーム開発元のグリース・モンキー・ゲームズ(Grease Monkey Games)の親会社アニモカブランズ(Animoca Brands)が10月26日発表した。
なお日産のNFTがリリースされるのは「Torque Drift 2」のローンチ以降となる。リリースでは1年以内と明記されている。
発表によると、最大で15車種の日産車がNFTとしてリリースされるとのこと。現時点では180SX(ワンエイティエスエックス)モデルが5種類と370Z(日本名:フェアレディZ)7種類が対象として明かされている。なお180Xには、同車体にシルビアの前部を接合したシルエイティ(Sileighty:Sil80)が含まれており、また370Zには50周年記念エディションもNFTとして発行される予定とのこと。
なおNFTのミント(鋳造/発行)は、ポリゴン(Polygon)のブロックチェーン上で行われる予定とのことだ。
グリース・モンキー・ゲームズは今年2月にブロックチェーンゲーム開発やNFT分野への投資を行うアニモカブランズから買収されていた。グリース・モンキー・ゲームズはオーストラリアのメルボルンを拠点とし、ホンダや日産、トヨタなどのグローバルな自動車メーカーにサービスを提供するゲーム開発会社兼パブリッシャー。モバイルとPCでは、4500万回以上ダウンロードされた自社オリジナルIPゲームも開発している。
この買収によってグリース・モンキー・ゲームズは、同社のゲームへのブロックチェーン統合、ファンジブルトークン(FT)・NFT・Play-to-Earn(P2E/遊んで稼ぐ)機能を含んだ製品発売に取り組むとしていた。
NFTとは
「NFT(Non Fungible Token:ノンファンジブル・トークン)」とは、代替が不可能なブロックチェーン上で発行されたトークンを指す。NFTの規格で発行されたトークンは、そのトークン1つ1つで個別の価値を持つ。そのためNFTを画像や映像などのデジタルデータと紐付けることで、デジタルデータの個別の価値を表現することに活用されている。
なおNFTという言葉は現在幅広く活用されており、活用するブロックチェーンやマーケットプレイスの種類によって、その機能や表現できる価値が異なる可能性があることには留意が必要だ。
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参考:アニモカ
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Pavel_Chag