テラ(LUNA)、新たな再生計画を発表

テラ、新たな再生計画を発表

テラ:Terra(LUNA)の開発者コミュニティが、エコシステムの新たな再生計画である「テラ・エクスペディション(Terra Expedition)」を10月18日に公開した。

今回公開された「テラ・エクスペディション」の目的として「テラ上での開発を奨励すること」「テラの流動性を高めること」「ユーザーをテラへ引き込むこと」の3つが挙げられている。

そしてこれらの目的を達成するために「開発者助成金プログラム」「開発者マイニング プログラム」「流動性マイニングインセンティブプログラム」「ユーザーインセンティブプログラム」の4つのプログラムを展開するとのことだ。

これらのプログラムに対し、合計で9500万LUNA(初期の総供給量の9.5%)が割り当てられ、対象となるプロジェクトやユーザーに対し、4年に渡って配布されるとのこと。

「開発者助成金プログラム」では、テラのメインネットにてプロジェクトが開始された際に、プロジェクトに報奨金が支払われるとのこと。またスマートコントラクトのコード監査にかかった費用の払い戻しにも対応するとのこと。このプログラムには2000万LUNAが割り当てられる。

「開発者マイニングプログラム」では、テラ上の開発者に対して直接報奨金をが支払われるとのこと。テラ・ネットワークにとって不可欠と判断されたプロジェクトは四半期ごとにトークンを受け取ることができる。このプログラムにも2000万LUNAが割り当てられる。

「流動性マイニングインセンティブプログラム」ではテラ上のDEX(分散型取引所)やステーブルコインへの流動性の寄与に対してインセンティブが付与される。このプログラムには5000万LUNAが割り当てられる。

「ユーザーインセンティブプログラム」では、テラ上でブリッジやDapp(分散型アプリケーション)を利用したユーザーに対してNFTの形でインセンティブが付与される。このプログラムには500万LUNAが割り当てられる。

またテラ・エクスペディションでは、報奨金付与の対象を決定するための委員会の設置も提案されている。

今年5月上旬に起こったステーブルコインUSTの米ドルペッグ不安定化に起因するUSTとLUNAの価格崩壊を受け、テラ創業者のド・クウォン(Do Kwon)氏はテラ・エコシステムの再生を目的とした新しいブロックチェーンである「Terra2.0」を発表し、5月30日に稼働を開始している。その際、従来のTerraおよびLUNAはTerra Classic、Luna Classicと改称しており、新たなチェーンとそこで発行されるトークンがTerra、LUNAとなっている。

なおUSTとLUNAの価格崩壊について、韓国の裁判所は今年9月にテラの創業者ド・クウォン氏に対して逮捕状を発布している。

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参考:Terra Agora 
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Rawpixel

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この記事の著者・インタビューイ

小俣淳平

「あたらしい経済」編集部 一橋大学2年生 真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。

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