ツイッターbotでNFT価格を推定、コインシェアーズ「CoinSharesNFT AI」公開

コインシェアーズ、NFT価格推定botを公開

デジタル資産管理会社コインシェアーズ(CoinShares)が、NFTの価格を推定するAI「CoinSharesNFT AI」を開発し、ツイッターのbotとして提供開始したことを10月13日に発表した。

コインシェアーズが公開したこのAIは、同社が独自に作成したNFTの価格指数に基づいて価格を推定するという。研究論文によると、この指数は暗号資産市場の変動や誇大広告による過剰な値上がり、NFTの希少性などを考慮して公正な価格を推定できるとのことだ。

コインシェアーズはツイートにて「NFTの値付けは簡単な作業ではありません。その価値は不安定で、Bored Ape Yacht Club(BAYC)のような確立されたプロジェクトから、取引履歴のない無名のアーティストまで、何百万ものNFTが市場に出回っています。 私たちは、クリプトとクオンツの専門知識をもとに、NFTをすでに所有しているかどうかにかかわらず、NFTの価格を推定する実験的なプロジェクトを考え出しました」と述べている。

このAIを使用したい場合には、ツイッターに該当NFTのOpenSea上のリンクを貼り、「@CoinSharesNFTAI」とメンションする。そのツイートに対し、1分程度でbotが推定価格をリプライするとのことだ。

なお現段階で「CoinSharesNFT AI」はBAYC、cryptopunks、Azukiなどの人気コレクションを含む、約50のNFTコレクションをサポートしている。

今後コインシェアーズは対応するNFTコレクション増やすとともに、コレクションに関連したツイート数やディスコード上のコミュニティ規模などのソーシャル要素をデータとして取り込むことで、より正確な価格指数の構築を目指すとのことだ。

NFTとは

「NFT(Non Fungible Token:ノンファンジブル・トークン)」とは、代替が不可能なブロックチェーン上で発行されたトークンを指す。NFTの規格で発行されたトークンは、そのトークン1つ1つで個別の価値を持つ。そのためNFTを画像や映像などのデジタルデータと紐付けることで、デジタルデータの個別の価値を表現することに活用されている。

なおNFTという言葉は現在幅広く活用されており、活用するブロックチェーンやマーケットプレイスの種類によって、その機能や表現できる価値が異なる可能性があることには留意が必要だ。

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参考:CoinShares
デザイン:一本寿和
images:iStocks/BitsAndSplits

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この記事の著者・インタビューイ

小俣淳平

「あたらしい経済」編集部 一橋大学2年生 真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。