富士通ベンチャーズ、ブロックチェーン開発プラットフォームSettleMintへ出資、日本展開も発表

富士通ベンチャーズ、SettleMintへ出資

ブロックチェーンアプリ開発プラットフォーム運営のセトルミント(SettleMint)が、シリーズAラウンドで1600万ドル(約23億円)を調達したことを10月12日に発表した。セトルミントはブロックチェーン技術に精通していない開発者が、web3インフラ上で迅速かつ容易に価値を創造するアプリケーションを構築するための「高性能ローコードの開発者向けプラットフォーム」を開発および提供している。

今回のシリーズAラウンドは英ロンドンのVCであるモルテン・ベンチャーズ(Molten Ventures)が主導したという。なおこのラウンドにはOTBベンチャーズ、富士通ベンチャーズ、アリュージョン(Allusion)、ブロックセラレート(Bloccelerate)、メディチ・ベンチャーズ(Medici Ventures)なども参加したとのこと。

調達した資金は、セトルミントの国際展開を促進し、パートナープログラムの拡大のために使っていくとのことだ。

また同社はグローバルで60名を増員し、日本での事業を開始したことも発表している。

セトルミントの共同設立者兼CEOであるマシュー・ヴァン・ニーカーク(Matthew Van Niekerk)氏は「2016年にセトルミントを立ち上げたとき、ブロックチェーンアプリケーションを既存のシステムに統合することで企業が得られるメリットを感じていましたが、開発者がこれを簡単に実現する方法がないことも知っていました。正直に言うと、ブロックチェーンアプリケーションの開発は難しいのです。また実務家として、あらゆるブロックチェーンの実装が繰り返し直面する予測可能な課題、そしてエンタープライズグレードの実装には非常に高いセキュリティ、拡張性、相互運用性の要件があることを認識していました。

セトルミントはこれらの基準を満たし、ブロックチェーンアプリケーションの開発を容易にするために複雑さを取り除いた課題のためのツールを提供し、企業が先手を打って迅速に利益を獲得することを可能にします。今回の資金調達により、当社は成長を加速させ、ブロックチェーンが自社と顧客のために提供する利益を取り込む企業をさらに支援することができます」とリリースでコメントしている。

参考:セトルミント
デザイン:一本寿和
images:iStocks/BadBrother

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この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。 「あたらしい経済」の編集者・記者。