ポリゴン(MATIC)が海洋保護団体「OCEEF」と提携

ポリゴンが「OCEEF」と提携

イーサリアム(Ethereum)のスケーリングソリューションの開発やポリゴンブロックチェーンを運営する「ポリゴン(Polygon)」が、海洋保護の探査および教育を行う「OCEEF(Ocean Conservation Exploration and Education Foundation)」との提携を10月6日発表した。

この提携により「OCEEF」は、海洋教育をインタラクティブな体験に進化させる計画を実行するとのことだ。ポリゴンを活用したユーザー参加型の分散型ガバナンスプラットフォームを提供する予定だという。

このプラットフォームの参加者は、「OCEEF」が参加する調査内容や、国などの場所、調査に招待する研究者や学生科学者などについて、その意思決定の支援が出来るとのこと。またこのプラットフォームではNFTを発行・販売しプロジェクトへの支援を募ることも可能とのことだ。

また「OCEEF」では最新の海洋調査潜水艇「RVオデッセイ」を保有しており、今年の12月から来年2月にかけて南極や北極、地中海にガラパゴス諸島へと調査を行う予定だという。

「RVオデッセイ」は立体映像の配信が可能とのことで、今後はバーチャル体験を通じて遠隔地からもアクセス可能にすることを計画しているとのことだ。

そして最終的には「OCEEF」が提供する新しい体験的・実験的なアプローチによって、これまで以上に多くの人々が海洋保護に関する最新の情報に触れ、自分たちの行動を変えるための具体的な方法を提供することで、世間の人々へ気候変動への意識を高めてもらうことができると「OCEEF」は説明している。

「OCEEF」創設者のアレックス・モウカス(Alex Moukas)氏は「web3は海の大切さについて人々を引きつけ、教育するための重要な促進剤だと考えています。ポリゴンのパートナーシップとカーボンニュートラルな技術を出発点として、私たちはテクノロジーを使い、複数のweb3プラットフォームを通じて調査船へのアクセスを民主化し、参加者に調査船の今後の旅程や調査の決定に貢献する能力を提供する予定です」とコメントしている。

ポリゴンによる環境への取り組みとして、今年4月にコアチームが2022年中にカーボンネガティブ(温室効果ガスの排出量よりも吸収量が多い状態)を達成する計画や、気候変動関連のプロジェクトへの2,000万ドルの資金提供が含まれるグリーンマニュフェストを発表していた。

またポリゴンはグリーンマニュフェスト発表以降6月には、炭素クレジットの購入により104,794トンの温室効果ガスを削減し、カーボンニュートラル(温室効果ガスの排出量と吸収量が差引ゼロ)を達成したとのことだ。また7月にポリゴンは、環境問題に対するソリューションを開発するためのフォーラム「Green Blockchain Summit」を主催している。

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参考:ポリゴンOCEEF
デザイン:一本寿和
images:iStocks/metamorworks

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。