キャシーウッドのARK Invest、暗号資産SMA運営Eaglebrookと協業

キャシーウッドのARK Invest、暗号資産SMA運営Eaglebrookと協業

著名投資家のキャッシー・ウッド(Cathy Wood)氏率いるアークインベストメント・マネジメント(ARK Investment Management)が、暗号資産の個別運用口座(Separately Managed Account:SMA)プラットフォームの大手であるイーグルブルーク・アドバイザーズ(Eaglebrook Advisors)と協業することを10月3日に発表した。SMAとは金融機関が投資家から投資判断に関する一任を受けた上で、投資家の口座において、ポートフォリオの設計から運用に関するアドバイスや売買・管理、アフターフォローまでを一括して提供するサービスのことだ。

今回の協業で両社は、「ARK Cryptocurrency Strategy」と「ARK Cryptoasset Strategy」という2つのアクティブ運用の暗号資産の戦略ファンドを、登録投資アドバイザーの顧客向けの個別運用口座として利用できるようにするという。

ARKの創業者で最高経営責任者であり最高投資責任者であるウッド氏によると、この協業を通じて「資産管理業界にアクティブに管理された暗号資産戦略を提供できるようになった」とのこと。この戦略によりファイナンシャルアドバイザー、ウェルスマネージャー、およびその顧客のニーズを満たすために設計された個別運用口座で、直接所有、低い最低投資額、ポートフォリオレポートの統合などの利点を提供する予定と説明されている。

さらにウッド氏は「アドバイザーは、この新しいアセットクラスをポートフォリオに加えることで、自身を差別化し、顧客の分散投資を促進することができます。私たちのパートナーシップは、イーグルブルークのクラス最高のテクノロジー主導の投資プラットフォームとARKの確立されたデジタル資産の経験を組み合わせ、差別化された投資ソリューションを提供します」とリリースにコメントしている。

イーグルブルークの創設者兼CEOであるクリストファー・キング(Christopher King)氏は「私たちの使命は、アドバイザーが自信を持って暗号資産に投資できる技術基盤を提供することです。ARKとのパートナーシップは、この業界を前進させ、資産管理市場にアクティブに管理された暗号資産戦略への機関投資家のアクセスを提供するでしょう」と説明している。

参考:プレスリリース
images:iStocks/TaiChesco・Lidiia-Moor
デザイン:一本寿和

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この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。 「あたらしい経済」の編集者・記者。