メタマスク、暗号資産やNFT一覧表示機能「Portfolio Dapp」β版を公開

メタマスクが「ポートフォリオDapp」を発表

web3ウォレットのメタマスク(Metamask) を提供するコンセンシス(Consensys)が、メタマスクに保管されている資産を一覧表示する機能「ポートフォリオDapp(Portfolio Dapp)」のベータ版をリリースしたことを9月28日に発表した。

現在「ポートフォリオDapp」はイーサリアム(Ethereum)、オプティミズム(Optimism)、BNBスマートチェーン(BNB Smart Chain)、ポリゴン(Polygon)、ファントム(Fantom)、アービトラム(Arbitrum)、アバランチェ(Avalanche)の7つのネットワークに対応しているとのこと。同機能にメタマスクアカウントを接続することで、これらのネットワーク上の資産が一覧表示できる。

Portfolio Dapp(ConsenSysMediaより)

ユーザーは複数のアカウントやウォレットを所持している場合、これまで資産の合計残高を把握するために他のサービスを利用する必要があったが、今回発表された「ポートフォリオDapp」を使えば、メタマスクからワンストップで資産の全体像を把握できるようになるとのこと。

また「watch any wallet(ウォッチアンドウォレット)」と機能を使えば、オフラインウォレットやハードウェアウォレットなどを追加し、任意の名前を付けて保存も可能だ。自分以外のENSアドレスやパブリックアドレスを追加することも可能だという。

また「ポートフォリオDapp」はNFT表示機能も備えているという。「ポートフォリオDapp」上で表示を「NFT」に切り替えれば、イーサリアムおよびポリゴン上のNFTを一覧表示できるとしている。今後はNFTの価格表示機能も追加する予定とのことだ。

さらに「ポートフォリオDapp」では、暗号資産(仮想通貨)の価格推移も確認することができる。こちらはウォレットを接続しなくても「ポートフォリオDapp」のサイトにアクセスするだけで利用可能となっている。

コンセンシスは今年6月にイーサリアムのスケーリングソリューションを開発・提供するスタークウェア(StarkWare)との提携を発表している。メタマスクにスタークウェアのZK-rollupを活用するスケーリングソリューション「スタークネット(StarkNet)」を統合する方針とのことだ。

また、楽天グループが運営するNFTマーケットプレイス「Rakuten NFT」が、メタマスクによるイーサリアム決済に対応することを9月14日に発表している。

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参考:Consensys
デザイン:一本寿和
images:iStocks/royyimzy・dalebor

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この記事の著者・インタビューイ

小俣淳平

「あたらしい経済」編集部 一橋大学2年生 真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。