Boba Network、アバランチ(AVAX)初のL2スケーリングに採用

L2スケーリングソリューションのBoba Networkがアバランチに対応

マルチチェーンレイヤー2スケーリングソリューション「ボバネットワーク(Boba Network)」が、アバランチ(Avalanche)に対応したことを9月22日発表した。

発表によると「ボバネットワーク」は、アバランチをサポートする初のL2ソリューションとなるようだ。

「ボバネットワーク」は、イーサリアム(Ethereum)の「スケーラビリティ問題」を解決する為に開発されたL2ソリューションを提供するプロジェクト。L2のコア技術である「ロールアップ(Rollup)」のひとつである「オプティミスティック ロールアップ(Optimistic Rollups)」を採用し、スループットの向上や手数料の削減を実現するという。今年6月にマルチチェーン対応を発表しており、ファントム(FTM)とムーンビーム(Moonbeam)のブロックチェーンに対応を開始している。

またアバランチは異なるデータ構造を採用する3つのブロックチェーンを持つマルチチェーンフレームワークを採用し、重要機能の役割を分担している。

今回の対応開始で「ボバネットワーク」は、Contract Chain(C-Chain)、Platform Chain(P-Chain)、Exchange Chain(X-Chain)のうちC-Chain上に構築されたdApps(分散型アプリケーション)のスケーリングを行っていくとしている。

なお既に、アバランチ上で稼働するブロックチェーンゲーム「EvoVerses」が「ボバネットワーク」によるスケーリングサポートを受けることが決定しているとのことだ。

「ボバネットワーク」はOMGファウンデーションのコアコントリビューター(貢献者)である米データプライバシー企業のEnya(エンヤ)によって構築され、2021年9月にローンチしたブロックチェーンだ。

今年4月にはシリーズAラウンドで4,500万ドル(約55.7億円)を調達しており、「ボバネットワーク」の評価額は15億ドルに達している。

なおこのラウンドに出資参加した投資家として、ウィル・スミス率いるドリーマーズVC(Dreamers VC)、パリス・ヒルトンと夫のカーター・レウム(Carter Reum)氏のM13、暗号資産(仮想通貨)取引所のクリプト・ドットコム(Crypto.com)の他、元フットボール選手のジョー・モンタナ(Joe Montana)、クリプト(暗号資産・ブロックチェーンに関する総称)ファンドのハイパースフィア(Hypersphere)とインフィニット・キャピタル(Infinite Capital)らが名を連ねている。

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参考:アバランチボバネットワーク
デザイン:一本寿和
images:iStocks/SiberianArt・wacomka・artacet

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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