バイナンスUS、イーサ(ETH)ステーキングサービス提供開始

バイナンスUSがイーサステーキングサービス提供開始

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)の米国拠点バイナンスUS(Binance US)が、イーサ(ETH)のステーキングサービス提供開始を9月7日に発表した。

同サービス提供は、9月15日に予定されているイーサリアム(Ethereum)の大型アップグレード「マージ(The Merge)」に先立ち、提供される。

「マージ」とは、イーサリアムにおけるコンセンサスアルゴリズムをPoW(Proof of Work)からPoS(Proof of Stake)へ変更する為に、イーサリアム1.0のチェーン(エグゼキューションチェーン)をイーサリアム2.0のチェーン(ビーコンチェーン)に移行する計画となっている。

発表によるとバイナンスによるイーサステーキングのAPY(年換算利率)は、6%で提供されるとのこと。なおこれまで個人でイーサリアムネットワークを通じて直接ステーキングするためには最低32ETHが必要だったが、バイナンスUSによるイーサステーキングを利用するユーザーは、0.001ETHからのステーキングが可能になったとのことだ。

またバイナンスUS提供のステーキングサービスは現在、米国の主要暗号資産取引所の中で最も高いAPYステーキングを提供しているとのことで、イーサの他にもカルダノ(ADA)やポルカドット(DOT)、バイナンスコイン(BNB)、バンドプロトコル(BAND)、ポリゴン(MATIC)などを取り扱っているとのこと。

ステーキングとは

ステーキングとは、「バリデーター」と呼ばれるユーザーが、対象となる暗号資産を一定量保有(ロック)することで取引記録のブロック生成プロセスに参加し、報酬を得る行為のこと。暗号資産取引所が一般ユーザー向けに提供するステーキングサービスでは、ユーザーからトークンをプールに集め、ネットワークにまとめて預け入れる形式をとる。そのためステーキング参加に本来必要な暗号資産保有量を持たないユーザーでも、少額でステーキング報酬が得られる仕組みになっている。

なおステーキングは、コンセンサスアルゴリズムの「PoS(プルーフ・オブ・ステーク)」を採用するブロックチェーンで実行が可能となっている。コンセンサスアルゴリズムとは、暗号資産のブロックを追加する際の合意形成のアルゴリズムである。

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参考:Binance US
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Lidiia-Moor

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。