DeFiレンディング「Compound」、ETHの借入と担保引き出しがコードバグ修正で一時停止

CompoundでETHの借入と担保引き出しが一時停止

DeFi(分散型金融)レンディングプラットフォーム「コンパウンド(Compound)」が、オラクルのアップデートとコード上のバグによって9月1日現在、イーサ(ETH)の借り入れと担保資産としているイーサ(ETH)の引き出しが一時停止している。「コンパウンド」は公式ツイッターで一時停止を8月31日発表している。

コンパウンドでは、担保資産としてETHを預けると受け取ることができる預かり証のようなトークン「cETH(Compound ETH)」の送信機能が正常に利用できないコード上のバグが生じていた。またこれを修正するために暗号資産(仮想通貨)の価格を取得するオラクルをアップデートするため、同サービスの一部機能を停止させていた。

これらによって現在コンパウンドにてETHを借り入れること、そして担保資産として預け入れられたETHを出金することができない状態となっている。

この状況は7日後に予定されているアップデートにより改善される予定だが、それまでの間cETH市場は停止するとのことだ。

またコード上のエラーの影響により、フロントエンドがリロードされないバグも生じているが、清算を回避するために担保を追加することは可能だという。

なおコンパウンドのDAO(分散型自立組織)にて、オラクルをアップデートし価格の参照先をユニスワップv2(Uniswap v2)からユニスワップv3(Uniswap v3)に変更する「提案117」が8月28日に同意され決定し、8月31日に実行されている。

このアップデートは3者によって監査されたが、エラーを含んでいた。今回のオラクルの更新はこの「提案117」によるエラーを修正するために価格取得のオラクルを以前のものへと戻すために行われる。

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参考:Twitter
デザイン:一本寿和
images:iStocks/dalebor

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この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属 格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。 SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。