チケットマスターでイベント主催者がNFT発行へ
米チケット販売会社チケットマスター(Ticketmaster)が、ダッパーラボ(Dapper Labs)とのパートナーシップ締結のもと、イベントチケットをデジタルコレクタブルNFTとして発行できる新機能をイベント主催者向けにローンチした。ダッパーラボ(Dapper Labs)が8月31日に発表した。
この新機能により、チケットマスターでライブイベントのチケットを販売しているイベント主催者は、イベント開催前や最中、終了後にNFTの発行が可能になったとのこと。
またこのNFTの所有者は、NFTをオンラインで共有したり、ロイヤルティ報酬やVIP体験などにアクセスできるとのことだ。なおNFTはダッパーラボの独自ブロックチェーン「Flow(フロウ)」上で発行されるとのこと。
チケットマスターはこれまでイベント主催者向けに、500万枚以上のNFTを発行してきたという。昨年11月には、米アメフトプロリーグNFL(ナショナル・フットボール・リーグ)と連携し、NFTによる「バーチャル記念チケット」を販売した。なおこのNFTはポリゴン(Polygon)ブロックチェーン上で発行されたようだ。
そして2022年シーズンのNFLでは、全32クラブの100試合以上で、NFTを来場者全員に提供する予定とのこと。
また2021年シーズンのNFLチャンピオンを決める試合「第56回スーパーボウル(Super Bowl LVI)」では、7万枚以上のバーチャル記念チケットNFTを配布し、NFTには座席位置が表示されるようにしたとのことだ。
NFTとは
「NFT(Non Fungible Token:ノンファンジブル・トークン)」とは、代替が不可能なブロックチェーン上で発行されたトークンを指す。NFTの規格で発行されたトークンは、そのトークン1つ1つで個別の価値を持つ。そのためNFTを画像や映像などのデジタルデータと紐付けることで、デジタルデータの個別の価値を表現することに活用されている。
なおNFTという言葉は現在幅広く活用されており、活用するブロックチェーンやマーケットプレイスの種類によって、その機能や表現できる価値が異なる可能性があることには留意が必要だ。
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参考:ダッパーラボ
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Laura-Gxnzalez