Cboeのデジタル資産取引所、ロビンフットやジャンプクリプトが出資予定
Cboeグローバルマーケット(Cboe Global Markets Inc:シカゴ・オプション取引所)は、昨年買収したデジタル資産取引所「ErisX(Cboe Digitalと改名予定)」の戦略的出資について、リテールブローカーやマーケットメーカーを含む複数の市場参加者と協議中であることを発表した。
Cboeによると、出資者候補にはロビンフッドマーケット(Robinhood Markets Inc)、インタラクティブブローカーズ(Interactive Brokers)、ヴァーツフィナンシャル(Virtu Financial)、ジェーンストリート(Jane Street)、ジャンプクリプト(Jump Crypto)、オプティバー(Optiver)、DRW、IG Groupが保有するテースティトレード(tastytrade)が含まれる。
Cboeは「まもなく正式に出資者が決定する」と伝えており、出資者はフィデリティデジタルアセット(Fidelity Digital Assets)、ギャラクシーデジタル(Galaxy Digital)、NYDIG、ウェブル(Webull)など、ErisXをサポートする予定の商業パートナー企業とともに参加する予定だ。
CboeのCEOであるエド・ティリ(Ed Tilly)氏は、「ErisXは暗号資産に透明性と規制の厳しい市場をもたらすというミッションのもとに設立され、パートナー企業の支援のもと、このビジョンをさらに加速させることができることをとても嬉しく思います」と説明した。
Cboeは、Cboe Digitalの事業の要として、規制対象の先物取引所と規制対象のクリアリングハウスも含む、米国を拠点とする暗号資産のスポット取引運営会社Erisデジタルホールディングス(Eris Digital Holdings:Eris)の買収を5月に完了した。
先月、Cboeは暗号資産の価格急落により、ErisXの購入について4億6000万ドル(約629億円)の評価損を計上したと発表した。
CboeがErisXの買収を発表したのは、ビットコインの価格が67,000ドルを突破した昨年10月20日だった。
その後、暗号資産価格は急落し、現在ビットコインは20,000ドルから25,000ドル前後のレンジで取引されている。
※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
(Reporting by John McCrank; Editing by Mark Potter)
翻訳:竹田匡宏(あたらしい経済)