【取材】CAセガジョイポリスとUPBOND、ポリゴン(MATIC)でweb3サービス提供へ

CAセガジョイポリスとUPBOND、ポリゴンでweb3サービス提供へ

web3のウォレットサービスなど提供のアップボンド(UPBOND)と、CAセガジョイポリスが協業し、web3関連サービスを提供していくことを8月23日に発表した。

CAセガジョイポリスは、セガのエンタテインメントパーク事業部が独立したセガ・ライブクリエイションの社名変更により、2017年1月1日に設立された企業だ。また、同時にセガサミーグループから香港上場企業であるCA Cultural Technology Group Limitedグループとなった。

具体的にCAセガジョイポリスは、東京ジョイポリスなどエンタテイメントパークの企画・開発・運営部門を行なっている。

この協業によって、両社はweb3の技術を活用したエンターテインメントを、CAセガジョイポリスが関連する施設内外を問わない形で提供することにより、アップポンドの目指す「Web3.0のマスアダプション」の実現に向けての活動をエンターテインメント領域にて行なっていくという。

協業キャンペーン第一弾として、東京ジョイポリス(東京都・港区)にて来場者に2022年8月10日(水)よりポリゴン(Polygon)チェーンを用いた限定NFTカード(POAP)のプレゼントを実施中とのことだ。

また8月24(水)より、 JOYPOLIS SPORTS(宮城県・仙台市)でも同様のキャンペーンを行なっていくという。

ちなみに配布されるNFTカードはジョイポリスのキャラクターである「LOPIT(ロピット)」がデザインされたものだ。またNFTカード保有者の特典として、入場料金の割引などさまざまな特典を企画中とのこと。

なおポリゴンチェーンを選定した理由は、通信速度が早く、取引手数料が比較的安価なポリゴンチェーンを活用することで、ユーザー及び導入企業にとっても、使いやすいサービス設計ができると考えたからだという。

CAセガジョイポリス代表取締役の吉本武氏は、次のようにコメントしている。

「私たちはエンターテインメントを通じ、世界平和と幸福に貢献していくことを目指し、東京ジョイポリスを始めとする屋内型エンターテインメントパークで創造と遊びを提供してまいりました。今後は、現実世界の距離の壁を越え、世界中のお客さまが一堂に会し、これまで利用制限等でアトラクションをお楽しみいただけなかった皆さまも十分にお楽しみいただけるようなバリアフリーの新しい世界で、共に喜び、楽しんでいただける、私たちならではのメタバースジョイポリスの創造を計画中です。その足掛かりとして、まずはWeb3.0を用いてNFTを配布することで、一歩ずつ目標に向かって進んで行こうと思っています。私たちが新たに挑戦し、創造する未来のジョイポリスをどうぞご期待ください」

UPBOND代表取締役の水岡駿氏は次のようにコメントしている。

「CAセガジョイポリス様と中長期におけるWeb3.0活用のスタートができることをとても嬉しく思います。ジョイポリスはグローバル展開をされている日本有数のアミューズメントパークであり、ジョイポリスを起点にUPBONDが追い求めるWeb3.0の社会実装が進んでいくことを期待しています。今後複数のNFTを合成させたり、ステーキングする(預ける)ことによってポイントがもらえたりする機能を追加予定です。最新テクノロジーを用いたエンターテインメントを提供していく予定ですので、ぜひ楽しみにお待ちいただければと思います」

UPBOND代表取締役の水岡駿氏へ取材

あたらしい経済編集部は、UPBOND代表取締役水岡駿氏へ取材を行った。

––今後、提供するNFTにどんな機能を加えていこうと考えているのでしょうか?

ジョイポリスという箱を活用しNFTにゲーム性を加えていく想定です。まだ検討段階ですが、以下4つのことを検討しております。

1.NFT宝探し
ジョイポリスの中に散らばるNFT配布スポットを周り、NFTをコンプリートすると限定NFTが新たに配布される。

2.IPとコラボしたNFT
定期的にジョイポリスで行われているコラボイベントで限定NFTカードを配布する。

3.NFTステーキングによるポイント獲得
ポイントはジョイポリス入場割引券へ交換可能、レアなNFTカードを持っていると獲得ポイントが増える。

4.他施設とのコラボ
他の施設でもNFTカードを発行、Web3ならではの相互互換性を活かし、それぞれの施設で特典を受け取れるようにする(NFTカードをコンプリートすることで、新たなNFTカードや限定割引券を受け取れるなど)

––基盤チェーンは、継続的にポリゴンを活用していくのでしょうか?

現在のところ、継続的にPolygonを使っていく予定です。

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この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。 「あたらしい経済」の編集者・記者。