ビットフライヤー、イーサリアム「マージ」後のハードフォーク対応について方針発表

ビットフライヤーが「ETHPoW」の対応方針を発表

国内暗号資産(仮想通貨)取引所ビットフライヤー(bitFlyer)が、イーサリアムの大型アップグレード「マージ(The Merge)」に伴うハードフォークにより、生まれる可能性があるトークン「ETHPoW」の対応方針について8月22日に発表した。

発表によるとビットフライヤーは、「ETHPoW」の価値状況やユーザーからの要望により、「ETHPoW」の現物付与、取扱い、価値相当額の現金の交付を検討するとしている。

なお「ETHPoW」を取扱う為には、一般社団法人日本暗号資産取引業協会(JVCEA)等の審査プロセスを経る必要があることも説明している。

「ETHPoW」を取扱う際は改めて発表するとのこと。

またビットフライヤーは、現時点において「マージ」が9月15日(日本時間)頃に予定されているとし、「マージ」のタイミングは今後も変更する可能性がある為、タイミングについては追って発表するとのこと。

ビットフライヤーの他に国内暗号資産取引所では、フォビジャパンが8月16日に「マージ」の対応について発表している。

フォビジャパンではまず、アップグレードプランを尊重する予定とのこと。

そしてハードフォークの可能性は市場に多くの不確定要素をもたらすため、フォビジャパンはユーザーに対して市場変動の影響を最小限とすることを目的に、フォークトークン「キャンディ(フォークの際に無料配布されるトークン)」などの取組みの検討を行っていくとしている。

イーサリアムのマージについて

「マージ」とは9月15日頃に予定されているイーサリアムの大型アップグレードだ。イーサリアムにおけるコンセンサスアルゴリズムをPoW(Proof of Work)からPoS(Proof of Stake)へ変更する為に、イーサリアム2.0のチェーン(ビーコンチェーン)にイーサリアム1.0のチェーン(エグゼキューションチェーン)を移行する計画となっている。

またそれに対し、「マージ」後に残るイーサリアム1.0のチェーンをハードフォーク(分岐)させて、PoWで稼働するネットワークを保持するプロジェクトが進められており、一部の取引所やマイナーはその計画を支持・サポートする表明も出している。

なおイーサリアムの創業者であるヴィタリック・ブテリン氏は、このPoWチェーンのフォークについて「大きな打撃とはならない」と述べており、正統なPoSチェーンへの影響は少ないと見られている。

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参考:bitFlyer
デザイン:一本寿和

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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