【取材】フィナンシェが約7.7億調達、エクイティで

【取材】フィナンシェが約7.7億調達

NFT事業やファントークン発行プラットフォーム「FiNANCiE」を展開するフィナンシェが、総額約7.7億円の資金調達を実施したことを8月5日に発表した。

なお「あたらしい経済」がフィナンシェの担当に確認したところ、今回の調達はエクイティ(株式)で実施されたとのことだ。

今回フィナンシェへ出資したのは、既存株主であるB Dash Venturesが運営するファンドに加え、新規でMTG Ventures、Headline Asia、Infinity Ventures Crypto(IVC)、Dawn Capital、アミューズ、W ventures、THE SEED及び松本浩介氏だ。

今回の調達によって、創業以来の累計資金調達額が約13億円となった。

なおフィナンシェは今後、国内暗号資産(仮想通貨)取引所コインチェックが提供する「Coincheck IEO」を利用して、「フィナンシェトークン」の発行・販売を行う予定だ。

今回調達した資金は「IEO実施に向けたトークンエコシステムの強化」、「フィナンシェの機能強化」、「フィナンシェ」の新規ユーザー獲得及び認知拡大のためのマーケティング」「採用、人材育成体制、ガバナンスの強化」に活用していくという。

フィナンシェ代表取締役の國光宏尚氏は、次のようにコメントしている。

「2019年3月のローンチから、多くの方の協力もあり『フィナンシェ』は大きく成長をしてきました。現在、個人やスポーツチーム、エンタメ系プロジェクトを中心に170以上のトークン (FT&NFT)発行をサポートするところまできました。Web3×クリエイターエコノミーは間違いなく『Next Big Thing!』心強い仲間や株主・アドバイザーの皆さんと共に、10億人の挑戦を応援するクリエイターエコノミーの実現に向けて全力で挑戦し続けたいと思います。 Web3 is Now!」

フィナンシェの担当者へ取材

「あたらしい経済」編集部は、フィナンシェの担当者へ取材を行った。

−−web3、NFTの流行の最中、現在フィナンシェはどのような戦略でビジネスを推進させているのでしょうか?

2021年からはスポーツクラブトークンに力を入れており、現在70以上のトークンを発行し、2022年からはエンタメその他ジャンルの本格立ち上げ、グローバル展開も進めていく予定です。

また、2022年はコインチェックとIEO(Initial Exchange Offering)を実施し、多くのコミュニティが継続的に成長するためのインセンティブ、ひいては「FiNANCiE(フィナンシェ)」の“コミュニティ主導”のクリエイターエコノミーをグローバルエコシステムへ拡張していくことを目指しています。

デザイン:一本寿和
images:iStocks/BadBrother

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。 「あたらしい経済」の編集者・記者。