コインベースとブラックロックが提携、機関投資家に暗号資産取引提供へ

コインベースとブラックロックが提携、機関投資家に暗号資産取引提供へ

暗号資産(仮想通貨)取引所などを運営するコインベース(Coinbase)が、世界最大規模の資産運用企業ブラックロック(BlackRock)との提携を8月4日に発表した。

なおブラックロックは2022年Q2時点で、運用資産残高約1,153兆円と発表している。 

この提携によって、ブラックロックの投資管理プラットフォームであるアラディン(Aladdin)を利用する機関投資家は、コインベースのサービスを通してビットコインをはじめとする暗号資産へ直接アクセスすることが可能となった。

なおブラックロックの機関投資家には、コインベースが提供する機関投資家向け取引サービスであるコインベースプライム(Coinbase Prime)で、暗号資産の取引だけでなくカストディやレポーティング機能も提供される。

ブラックロックの戦略的エコシステム・パートナーシップ担当グローバルヘッドであるジョセフ・チャロム(Joseph Chalom)氏は、発表で次のようにコメントしている。

「当社の機関投資家は、デジタル資産市場へのエクスポージャーを得ることにますます関心を高めており、これらの資産の運用ライフサイクルをいかに効率的に管理するかに注力しています。今回のコインベースとの連携により、顧客は既存のポートフォリオ管理およびトレーディングワークフローでビットコインのエクスポージャーを直接管理し、資産クラス全体のリスクをポートフォリオ全体で見ることができるようになります」

なおブラックロックは、4月に米ドルステーブルコインUSDCの発行元サークルインターネットフィナンシャル(Circle Internet Financial)へ出資を行っている。

またブラックロックは、企業戦略投資とUSDCの準備金のカストディアンとしての役割に加え、戦略的パートナーシップをサークルと締結している。

参考:Coinbase
images:iStocks/ismagilov
デザイン:一本寿和

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。 「あたらしい経済」の編集者・記者。

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