チリーズ(CHZ)、FCバルセロナ子会社の株式24.5%取得

チリーズがFCバルセロナ子会社の株式24.5%取得

ファンエンゲージメントプラットフォーム「Socios.com(ソシオスドットコム)」を運営するチリーズ(Chiliz)が、FCバルセロナのデジタルコンテンツ制作子会社「バルサスタジオ(Barca Studios)」の株式24.5%を取得したことを8月1日発表した。取得額は1億ユーロ(約134.3億円)に及んだという。

今回の戦略的投資によりチリーズはFCバルセロナと共に、同クラブでブロックチェーンやNFT、ファントークンを活用した新たなプロジェクトを立ち上げるとのことだ。

なおチリーズとFCバルセロナは2020年2月、「Socios.com」で同クラブのファントークン「BAR」を発行している。以降現在に至るまで3,900 万ドル(約51.3億円)以上の「BAR」が販売され、大手暗号資産取引所バイナンス(Binance)でも取引が行われている。発表によると新プロジェクトでは「Socios.com」外でも「BAR」を利用する取り組みが検討されているとのことだ。

スポーツ紙などの報道によると、現在財政難とされるFCバルセロナは放映権事業などを次々と売却して手元に資金を集めスター選手の獲得を行っているという。「バルサスタジオ」についても、かねてから株式49%の売却が検討されていたとのことだ。なおチリーズ以外の株式売却先については、記事執筆時点では発表されていない。

「Socios.com」とは

「Socios.com」はチリーズのブロックチェーン技術を活用し、プロスポーツチームがファントークンの発行と販売ができるプラットフォームだ。

既にチリーズと提携したスポーツ組織は26ヵ国160を超えており、欧州のプロサッカーリーグのチームと提携しファントークンを発行する他、北米ではMLS加盟チームとも提携をしている。またサッカークラブだけでなくNBAやNHL、総合格闘技団体のPFLとUFC、eスポーツチームなどジャンルでも展開している。

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参考:チリーズ
images:Urbanandsport-via-Reuters-Connect

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。