DeFiポートフォリオツール「Zapper」、NFTとDAOの管理機能追加

「Zapper」がNFTとDAOの管理機能追加

暗号資産(仮想通貨)のポートフォリオ管理ツール提供のザッパー(Zapper)が、オンチェーン分析ツールにNFTとDAO(自律分散型組織)のダッシュボード機能を追加したことを7月21日発表した。このアップデートは「Zapper V2」と名付けられている。

ザッパーが対応しているブロックチェーンは、イーサリアム(Ethereum)、バイナンススマートチェーン(BSC)、ポリゴン(Polygon)、ファントム(Fantom)、オプティミズム(Optimism)となっている。これまでザッパーはDeFi(分散型金融)の流動性プール、ステーキング、イールドファーミングなどの財務活動を一元管理するためのダッシュボードとして利用されてきた。

今回発表された「Zapper v2」の狙いは、ユーザーがNFT、DAO、DeFiのダッシュボードで新たな発見を得る可能性を高められ、web3ビジネスにおいて良い意思決定が行えるようにすることにあるという。

NFTに関する新たな機能としては、オンチェーンデータをインデックス化し、ニュアンスの異なるレアリティスコアを構築することで、価格指標を提供するとのこと。

そしてDAOに関しては、トレジャリーの総資産、メンバー数やトレジャリーのウォレットアドレスなどが簡単に分かるようになったとのこと。

またDeFiに関する機能としては、ユーザーがザッパー内でフォローしている人々の投資ステータスを確認でき、大口投資家の細かな動向や280以上のDeFiのポジション状況や利益率なども調べることができるようになった。

なおザッパーは、2021年5月にフレームワークベンチャーズ(Framework Ventures)が主導したシリーズAラウンドで1,500万ドル(約20億円)を資金調達している。

参考:Twitter
デザイン:一本寿和
images:iStocks/BlackSalmon

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。 「あたらしい経済」の編集者・記者。

合わせて読みたい記事

【4/11話題】トランプ大統領がDeFi課税ルールを撤回、金融庁が暗号資産を2類型にする規制提案など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

広告

OKXとStandard Charteredが暗号資産担保プログラム開始、Franklin Templetonが1号ファンドに

大手海外暗号資産(仮想通貨)取引所OKXが、スタンダードチャータード(Standard Chartered)銀行と共同で、暗号資産およびトークン化されたマネーマーケットファンド(MMF)をオフエクスチェンジ(取引所外)の担保として活用できる「担保ミラーリングプログラム(Collateral mirroring programme)」の開始を4月10日に発表した