スクエニ、ゲーム向けビットコイン決済提供「Zebedee」へ出資

スクエニがゲーム向けBTC決済プロパイダーへ出資

スクウェア・エニックス(SQUARE ENIX)が、ゲーム業界向けビットコイン(BTC)決済システムを提供する米ゼベディー(Zebedee)へ出資していたことが分かった。

ゼベディー、シリーズBのラウンドで3500万ドル(約48.2億円)の資金調達を完了したことを7月19日発表した。このラウンドはキングスウェイキャピタル(Kingsway Capital)が主導、スクウェア・エニックスや米投資銀行レイン(The Raine Group)、既存投資家であるスイスVCのレイクスター(Lakestar)と英VCイニシャルキャピタル(Initial Capital)が出資参加したとのこと。

ゼベディーは2019年10月に設立し、2021年9月にシリーズAの資金調達を実施。今回のラウンドまでに約5,000万ドル(約69.5億円)を調達している。なおシリーズAラウンド以降のユーザー数は10倍に増加したとのことだ。

ゼベディーは今回の資金調達により、ゲーム開発者向けに特化したクラス最高のインフラ、ツール、サービスを拡大するとしている。

ゼベディー(Zebedee)とは

ゼベディーは、ビットコインのライトニングネットワーク(LN)を活用して、ゲームにマイクロペイメントの仕組みを追加できる基盤やAPIを開発者向けに提供している企業だ。ゲームプレイヤー向けにもこの仕組みに対応したウォレットアプリも提供している。

ゲーム開発企業がゼベディーの基盤をゲームに導入することで、プレイヤーがゲーム内で稼いだポイントなどをビットコインとして提供できるようになるとのこと。「スーパーマリオがジャンプして獲得するコインがリアルマネーとなり、プレイヤーは即座に受け取り、使用も可能になる」という例が挙げられている。

実際の平均トランザクションサイズ(ナノペイメント)は0.08ドル(約11円)。現在サポートされている最小額は0.0002ドル(約0.03円)とのことだ。

またスクウェア・エニックスは昨年11月に公開した第2四半期決算説明会資料にて、NFTやブロックチェーンゲームへの本格参入を検討する旨などを説明していた。国内ではNFTデジタルカード「資産性ミリオンアーサー」を国内NFTゲーム企業であるdoublejump.tokyo(ダブルジャンプトウキョウ:DJT)と共同開発し、提供している。

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参考:ZEBEDEE
デザイン:一本寿和
images:iStocks/LongQuattro・AntonioSolano

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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