日本法人のトークン発行等サポートする「BOBG」、アリーバ・DJT・石川駿らから資金調達

BOBGが約5500万円の資金調達

ブロックチェーンゲームを中心にDApps(分散型アプリケーション)のパブリッシングを行うBOBG(ボブジー)が、第三者割当増資にて約400,000USD(約5,500万円)の資金調達を実施したことが7月12日分かった。

今回BOBGへ出資したのは、web3アクセラレーターのArriba Studio(アリーバスタジオ)、国内ブロックチェーン開発企業のCryptoGames(クリプトゲームス)とdouble jump.tokyo(ダブルジャンプトウキョウ)とのこと。そして、日本発パブリックブロックチェーン「Astar Network(アスターネットワーク)」の開発を主導するステイクテクノロジーズCOOの石川駿氏が個人として出資を行っている。

BOBGは今回の資金調達にあたり「国内ブロックチェーン事業者のグローバル進出を、トークン発行/運用/管理、及び暗号資産取引所上場を通してシンガポール拠点よりサポートいたします」と述べている。

BOBGは、日本法人のトークン発行における諸問題の解決や、トークンの発行・運用・管理から暗号資産上場までをサポートするシンガポール法人で、今年3月に設立された。double jump.tokyoで「My Crypto Heroes(マイクリプトヒーローズ)」や「BRAVE FRONTIER HEROES(ブレイブフロンティアヒーローズ)」、「MCH+(エムシーエイチプラス)」の総合プロデューサーや、MCH株式会社の取締役を歴任した増山健吾氏が代表を務めるている。そのためBOGBでは「マイクリ」のガバナンストークン「MCHC」、ユーティリティトークン「RAYS」の発行実績や知見を活用し活動している。

なおCryptoGames開発のブロックチェーンゲーム「CryptoSpells(クリプトスペルズ)」および7月ローンチ予定の新ゲーム「NFTWars」のガバナンストークン「TCGCoin」は、BOBGで発行されているとのことだ。

Arriba StudioのCEO/Founderである佐藤崇氏は「日本国内のWeb3プロジェクトは、NFTを主体としたものが中心で、FT分野はチャレンジ数が少ない現状があります。BOBG社は日系老舗Web3企業の過去の試行錯誤から立ち上がったエコシステムを支える存在」とBOBGについて述べている。

またアスターの石川駿氏は「Web3ビジネスへの参入を表明する企業が増えていますが、彼らは共通して、トークン発行ができるスキーム作りに課題感を持っています。BOBGはその課題に対して、MCHCや周辺事業者の経験をパッケージとしてまとめることで、解決策を提供しています。BOBGを用いたスキームにより、日本の事業者がトークン発行も含めたWeb3ビジネスをグローバル展開し、日本のコンテンツが世界で羽ばたくことを期待しています」と「あたらしい経済」編集部へコメントを寄せてくれた。

なお今回の資本引受先は、BOBGの事業パートナーとして一次代理店を請け負うとのことだ。

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デザイン:一本寿和
images:iStocks/BadBrother

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。