デジタル資産カストディPolySignが約72億円調達
金融機関向けのデジタル資産カストディサービスの開発を行うポリサイン(PolySign)が、シリーズCラウンドにて5300万ドル(約72億円)の資金調達を完了したことを6月28日に発表した。
今回の資金調達にはコーウェン・デジタル(Cowen Digital)、ブレバン・ハワード(Brevan Howard)、GSRなどが参加したとのこと。また資金調達の他に2500万ドル(約34億円)の融資枠をボートハウス・キャピタル(Boathouse Capital)から獲得したとのことだ。
ポリサインは機関投資家のデジタル資産市場への参入を市場拡大の鍵と捉えており、今後はセキュリティと規制の両方の観点から高い基準を満たすカストディーソリューションの提供を目指すとのことだ。
ポリサインは機関投資家向けサービスの拡充のために今年4月に機関投資家向けデジタル資産管理会社であるMGストーバー(MG Stover)を買収している。MGストーバーが持つカストディサービスの顧客基盤と、ポリサインのブロックチェーン関連技術を組み合わせることにより、機関投資家に対してセキュリティの高いファンド管理サービスを提供していくとのことだ。
ポリサインのCEOジャック・マクドナルド(Jack MacDonald)氏は以下のようにコメントしている。
「デジタル資産分野の未来を形成する上で機関投資家が担う役割は、決して軽視できるものではありません。市場のボラティリティは、機関投資家の参入を妨げる最大の障害であるセキュリティの問題をしばしば覆い隠してきました。今回の資金調達ラウンドと大手金融機関からの支援、そして先日のMGストーバー社の買収により、ポリサインのソリューションは、デジタル資産の世界を機関投資家にとってより魅力的なものにし、従来の金融から分散型金融への移行を加速していきます」
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参考:PolySign
デザイン:一本寿和
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