タグホイヤーのスマートウォッチがNFT表示機能、メタマスクにも対応

タグホイヤーがNFT表示機能発表

スイスの高級時計ブランドであるタグ・ホイヤー(Tag Heuer)が、NFTアートをスマートウォッチの文字盤に表示する機能を6月15日に発表した。「タグ・ホイヤー コネクテッド キャリバーE4」で、NFT表示機能が利用可能となる。

タグ・ホイヤーは暗号資産(仮想通貨)ハードウェアウォレットのレジャー(Ledger)と提携し、ユーザーがNFTに安全にアクセスし、表示できるようにした。

またこの機能はメタマスクにも対応しており、ユーザーは時計のスクリーンで最適に表示されるように、画像をリサイズできるという。なおこの機能は、App StoreまたはGoogle Play Storeを通じて、スマートウォッチ所有者に無料で提供される。

NFT表示機能はタグ・ホイヤーが開発したウォッチフェイスと呼ばれるレンズを通じて、利用できるようになった。なおこの機能を開発するために、タグ・ホイヤーは、BAYC、CryptoPunks、CLONE X、WoWなどNFTコミュニティの主要メンバーと協議してきたという。

タグ・ホイヤーのCEOであるフレデリック・アルノー(Frederic Arnault)氏は次のようにコメントしている。

「私はNFTの分野に深い関心を持っており、この機能は、アヴァンギャルドで革新的な技術を持つタグ・ホイヤーの伝統に合致しています。私たちの時計は、NFTの所有権を証明する機能により、ユーザーが自分のデジタルアイデンティティを誰にでもアピールできるようにします。タグ・ホイヤーは、今後Web3についてさらに多くの物語を見せていくことでしょう」

弱冠27歳のフレデリック氏は、同氏ツイッターのプロフィールは自身が所有する「BAYC」にしており、過去のツイートからも個人的にNFTを取得し保有していることがわかる。

NFTとは

「NFT(Non Fungible Token:ノンファンジブル・トークン)」とは、代替が不可能なブロックチェーン上で発行されたトークンを指す。NFTの規格で発行されたトークンは、そのトークン1つ1つで個別の価値を持つ。そのためNFTを画像や映像などのデジタルデータと紐付けることで、デジタルデータの個別の価値を表現することに活用されている。

なおNFTという言葉は現在幅広く活用されており、活用するブロックチェーンやマーケットプレイスの種類によって、その機能や表現できる価値が異なる可能性があることには留意が必要だ。

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この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。 「あたらしい経済」の編集者・記者。

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