冨永愛×「トモ コイズミ」NFT発表、サイバーとスタートバーン

冨永愛のデジタルツインNFT販売へ

スタートバーンとサイバーエージェントが開始した「NFT共創プロジェクト」において、ファッションブランド「トモ コイズミ(TOMO KOIZUMI)」のドレスを纏ったモデル冨永愛氏のデジタルツインNFTを販売することが6月8日分かった。

販売開始時期は今年夏頃で、詳細についてはサイバーエージェントとスタートバーン各社のSNSより追って告知されるとのこと。

冨永愛氏のデジタルツインNFTは、NFTマーケットプレイスのオープンシー(OpenSea)にてオークション形式で販売予定で、販売数は1点とのこと。決済通貨はイーサリアム(ETH)。なお作品のコンセプトは「Life 生命」とのことだ。

また購入者特典として、「トモ コイズミ(TOMO KOIZUMI)」デザイナーの小泉智貴氏と冨永愛氏による、メッセージと直筆サインが施されたメッセージボード(額装)を予定しているという。

サイバーエージェントは昨年8月より、著名人のデジタルツインをキャスティングするサービス「デジタルツインレーベル」開始しており、今回のNFTは同サービスの公式3DCGモデル一人目となる冨永愛氏のデジタルツインとなる。(デジタルツイン:フィジカルデータをデジタルに再現したものおよびその技術のこと)。なお「デジタルツインレーベル」では著名人の「分身」となる公式3DCGモデルを制作・管理し、デジタル空間でのタレント活動の促進を支援しているとのことだ。

今後についてスタートバーンとサイバーエージェントは、「NFT共創プロジェクト」を通じて両社のデジタル空間におけるクリエイター・アーティストのアート表現の可能性や、著名人のデジタルツイン活躍の場を構築し、ファッション産業のDXに貢献していくという。

また両社はスタートバーンが構築するブロックチェーンインフラ「Startrail(スタートレイル)」を活用し、アートやファッションにおける新たな価値創造、デジタルツインモデルによるNFTアートモデルの活躍の場拡大に向け、技術の正しい社会実装および発展に努めてくとのことだ。

なおスタートバーンの「Startrail(スタートレイル)」は今年3月、経済産業省によるファッション分野のNFT実証実験による展示会「SIZELESS TWIN(サイズレス・ツイン)」に活用されている。またこの実証に「トモ コイズミ(TOMO KOIZUMI)」は参加しており、提供する作品をフィジカル(実物)とデジタルで展示するとしていた。

NFTとは

「NFT(Non Fungible Token:ノンファンジブル・トークン)」とは、代替が不可能なブロックチェーン上で発行されたトークンを指す。NFTの規格で発行されたトークンは、そのトークン1つ1つで個別の価値を持つ。そのためNFTを画像や映像などのデジタルデータと紐付けることで、デジタルデータの個別の価値を表現することに活用されている。

なおNFTという言葉は現在幅広く活用されており、活用するブロックチェーンやマーケットプレイスの種類によって、その機能や表現できる価値が異なる可能性があることには留意が必要だ。

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この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。