アスターネットワーク(ASTR)、AWSと連携し開発者支援へ

AstarがAWSの開発者サポート提供へ

日本発のパブリックブロックチェーン「Astar Network(アスターネットワーク)」が、アマゾンウェブサービス(AWS)と提携し、アスター上の開発者プログラム選定者に「AWSアクティビティ(AWS Activate)」を提供することが6月7日分かった。

具体的に「アスタービルダープログラム(Astar Builders Program)」と「アスターインキュベーションプログラム(Astar Incubation Program)」で選定されたプロジェクトの開発者に対して「AWSアクティビティ」が提供される。

「AWSアクティビティ」では、最大10万ドル(約1,300万円)分の「AWSクレジット」が提供される他、AWSのエンジニアや他の業界の専門家から技術的支援やマーケティングの支援なども与えられるとのことだ。

「アスタービルダープログラム」とはdApp(分散型アプリ)開発者を支援し、「ポルカドット(Polkadot)」エコシステムの開発と成長を加速させることを目的とする助成金制度だ。

また「アスターインキュベーションプログラム」は今年3月に米マイクロソフトと共同で立ち上げられたWeb3.0(分散型ウェブ)分野に取り組むスタートアップ企業を支援対象としたプログラム。

「アスターネットワーク」開発のステイクテクノロジーズCEO渡辺創太氏は「AWSとアスターネットワークのコラボレーションは、アスターと我々のハブを利用する開発者にとって素晴らしいタイミングとなりました。AWSアクティビティを利用することで、開発者が自信を持ってアプリケーションを構築することがより容易になります。このパートナーシップにより、どのようなイノベーションが生まれるか楽しみです」とコメントしている。

アスターネットワークは、異なるブロックチェーンの相互接続(インターオペラビリティ)を目指すプロジェクトであるポルカドットのパラチェーンとして昨年12月に接続し、1月17日にメインネットローンチしたブロックチェーンだ。
ポルカドットは中心的な機能を果たすリレーチェーンと、そのリレーチェーンに接続される個別のブロックチェーンであるパラチェーンによって構成されている。

ポルカドットリレーチェーンでは、スマートコントラクトをサポートしていない為、アスターはポルカドットへEVM(イーサリアムバーチャルマシン)やWASM(ウェブアッセンブリ)を提供することで、複数のブロックチェーンをサポートするマルチチェーンスマートコントラクトハブを目指している。

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参考:Astar Network
デザイン:一本寿和
images:iStocks/krblokhin

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呉心怡

「あたらしい経済」編集部 中国・浙江省出身の留学生。東京女子大学 人文学科に在学中。 文章を書くことが好き。中国語、英語、日本語の3か国語を話す。あたらしい経済では持ち前の語学力を活かし、ニュース記事を執筆。ブロックチェーンや経済分野については勉強中。