香港証券先物委員会、NFTの投資リスクを警告

香港証券先物委員会がNFTの投資リスクを警告

香港の金融規制当局である香港証券先物委員会(SFC)が、NFT投資に関するリスクについて投資家へ警告を発したことが6月6日分かった。

SFCはNFTについて、他の暗号資産と同様に高いボラティリティやハッキング被害など大きなリスクにさらされているとし、これらリスクによる損失に耐えられない場合は「NFTに投資するべきではない」と説明している。

また今回香港SFCは、デジタル画像、アートワーク、音楽、ビデオなどで表現されたデジタルコレクティブルのNFTについては規制対象外と述べているものの、証券化されたNFTの取り扱いについて懸念を示している。

SFCは、証券に類似した形式で構成されたフラクショナルNFT(トークンの分割販売および所有が可能)やNFTを利用した集団投資スキーム(CIS)が存在していることを確認しているようで、これらが香港で販売・取引するにはSFCのライセンスが必要であると指摘している。

NFTとは

「NFT(Non Fungible Token:ノンファンジブル・トークン)」とは、代替が不可能なブロックチェーン上で発行されたトークンを指す。NFTの規格で発行されたトークンは、そのトークン1つ1つで個別の価値を持つ。そのためNFTを画像や映像などのデジタルデータと紐付けることで、デジタルデータの個別の価値を表現することに活用されている。

なおNFTという言葉は現在幅広く活用されており、活用するブロックチェーンやマーケットプレイスの種類によって、その機能や表現できる価値が異なる可能性があることには留意が必要だ。

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参考:香港証券先物委員会
デザイン:一本寿和
images:iStocks/ValeryBrozhinsky

この記事の著者・インタビューイ

呉心怡

「あたらしい経済」編集部 中国・浙江省出身の留学生。東京女子大学 人文学科に在学中。 文章を書くことが好き。中国語、英語、日本語の3か国語を話す。あたらしい経済では持ち前の語学力を活かし、ニュース記事を執筆。ブロックチェーンや経済分野については勉強中。

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