OKX、WAX StudiosのP2Eゲーム事業に約13億円投資

OKXがWAX Studiosに約13億円投資

暗号資産(仮想通貨)取引所OKX(オーケーエックス、旧:OKEx)の投資部門OKXブロックドリームベンチャーズ(Blockdream Ventures)が、WAXブロックチェーンを開発するワックススタジオ(WAX Studios)に1000万ドル(約13億円)を投資することが6月2日分かった。

WAXはNFTやゲームに特化したブロックチェーンで、1200万以上のユーザーアカウントおよび毎日2300万件以上の取引をサポートしているとのこと。

またWAXのNFTプラットフォームは、トップス(Topps)のMLB(Major League Baseball)カードや、カプコム(Capcom)のストリートファイター、ホットウィール(Hot Wheels)などと提携しており、それぞれNFTコレクションの作成と販売に利用されている。またアーティストBABYMETALもWAXを使用したNFTトレーディングカードの販売を昨年に行なっている。

ワックス・スタジオは今回調達した資金を、WAX上に構築された「P2EゲームにおけるNFTの機能強化」、「P2Eゲームトークン用の取引所開発」、「WAXクラウドウォレットのアップグレード」に利用するとのことだ。

P2Eゲームトークン用の取引所「WAXex」は、従来の暗号資産取引所と同様に機能する一方で、ゲーマーが法定通貨でWAXのネイティブトークン「WAXP」を購入し、その「WAXP」を使用して取引所に上場しているゲーミングトークンを取得できるサービスを提供するという。

またWAXベースのゲーム開発者は、ワックススタジオによるマーケティングと技術サポートを受けることができ、ゲームエンジン「ユニティ(Unity)」と「アンリアルエンジン(Unreal Engine)」を統合する為のプラグイン開発キットが提供されるという。

そしてワックススタジオは今後、高クオリティのP2Eゲームを提供できる、実績のある世界中のゲーム開発スタジオと連携していくとのこと。またメタバースなどのプロジェクトを構築する為に、引き続き資金調達に取り組むとしている。

OKXブロックドリーム・ベンチャーズは、ワックススタジオへの投資について「ブロックチェーンベースのゲームインフラを進化させ、消費者の日常生活にweb3技術を統合することを目指す」と説明している。

NFTとは

「NFT(Non Fungible Token:ノンファンジブル・トークン)」とは、代替が不可能なブロックチェーン上で発行されたトークンを指す。NFTの規格で発行されたトークンは、そのトークン1つ1つで個別の価値を持つ。そのためNFTを画像や映像などのデジタルデータと紐付けることで、デジタルデータの個別の価値を表現することに活用されている。

なおNFTという言葉は現在幅広く活用されており、活用するブロックチェーンやマーケットプレイスの種類によって、その機能や表現できる価値が異なる可能性があることには留意が必要だ。

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参考:プレスリリース
デザイン:一本寿和
images:iStocks/SasinParaksa・artacet

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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