Vendia、BMWらから約39億円資金調達

VendiaがBMWなどから約39億円の資金調達

エンタープライズ向けブロックチェーンの開発を行うヴェンディア(Vendia)が、シリーズBラウンドで約39億円(3000万ドル)を調達したことを5月31日に発表した。

ヴェンディアはブロックチェーンとクラウドを用いて、信頼のできない主体間のリアルタイムデータ共有ソリューションを提供するスタートアップ企業である。同社はAWSのゼネラルマネージャーや、コインベース(Coinbase)の技術担当副社長を務めたティム・ワグナー(Tim Wagner)氏が、2020年に設立した企業。これまでにBMWやコンサルティング大手のスラロム(Slalom)などと実証実験を行っている。なお同社は過去1年間で経常収益は16倍、新規顧客は550%増加したと発表している。

今回の資金調達はニュービュー・キャピタル(NewView Capital)が主導し、BMW・アイベンチャーズ(BMW iVentures)など計9社が出資したとのこと。今回含め、同社の累計調達額は約65億円(5000万ドル)となった。

なお調達した資金は社内チームの成長、市場投入戦略への投資、パートナーシップの拡大、新しい分野の開拓に充てられるとのことだ。

ニュービュー・キャピタルのパートナーであるベン・フー(Ben Fu)氏は「あらゆる業界の企業が、ビジネスに有益なデータを安全かつ拡張性の高い方法で管理・共有できるプラットフォームを実現することに苦心しています。Vendiaのような次世代ブロックチェーンソリューションに対する市場ニーズは否定できず、私たちはその製品のパワーと(共同創業者である)ティム氏とシュルシ氏のクラウドプラットフォーム構築に関する深い経験に感銘を受けました。彼らの旅の一助となれることは、これ以上ない喜びです」とコメントしている。

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参考:Vendia
デザイン:一本寿和
images:iStocks/LuckyStep48

この記事の著者・インタビューイ

小俣淳平

「あたらしい経済」編集部 一橋大学2年生 真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。

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