イーサリアムL2のOptimism、OPトークンのエアドロップ開始

OptimismがOPトークンのエアドロップ開始

イーサリアム(Ethereum)のL2ソリューションであるオプティミズム(Optimism)上にて、オプティミズムのガバナンストークンであるOPのエアドロップが5月31日に開始された。

今回エアドロップされるOPの量は約2億1000万枚であり、これは全体のOP供給量(約43億枚)の5%にあたる。今後も数回に渡ってエアドロップが実施される予定となっており、最終的に全体供給量の19%がエアドロップによってユーザーに配布される。

エアドロップの対象となるユーザーは、オプティミズムを2回以上利用したことのあるユーザー、継続的にオプティミズムを利用しているユーザー、DAO投票者、マルチシグ署名者、Gitcoin寄付者、イーサリアムトランザクションを継続的に実行しているユーザーの6種類となっている。

なお、今回のエアドロップでは、公式発表前にユーザーがエアドロップへアクセスできてしまうことが発覚し、その結果として外部からオプティミズムへトラフィックが増加し、アクセスに遅延が発生したとのことだ。一部のウォレットや取引所からはアクセス不可能にもなったとのこと。

オプティミズムはTwitterにて一連の経緯を簡単に説明し、「今回得た教訓について、詳細な振り返りを来週公開する予定です」と述べた。

オプティミズムのガバナンス仕様を策定するオプティミズム・ファウンデーション(Optimism Foundation)は先月、新たなガバナンス体制である「オプティミズム・コレクティブ(Optimism Collective)」を発表した。オプティミズム・コレクティブにおいてはトークンハウスとシチズンハウスと呼ばれる2つの投票システムが並立する。トークンハウスではOPトークンを介した投票が行われ、プロトコルのアップグレードなどが決定される。一方でシティズンハウスでは、オプティミズム上で発生した利益をどのような公共財へ分配するかを決定する投票が行われる。シチズンハウスでは、ユーザー固有かつ譲渡不可能なNFTであるシティズンシップ(Citizenship)が投票権となる。つまり、トークンハウスとシティズンハウスは株主総会と国民投票のような関係になっている。

なお、シティズンハウスは2022年後半に公開される予定となっている。

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参考:Optimism
デザイン:一本寿和

images:iStocks/Svetlana-Borovkova

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この記事の著者・インタビューイ

小俣淳平

「あたらしい経済」編集部 一橋大学2年生 真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。