プラダが「Prada Timecapsule」にあわせ、新たにNFTをリリース

プラダが新たにNFTをリリース

イタリアのラグジュアリーブランドであるプラダ(PRADA)が、6月2日の第30弾「プラダタイムカプセル(Prada Timecapsule)」に合わせ、新たな独自NFTをリリースすることが分かった。

「プラダタイムカプセル」とは、毎月第1木曜日にメンズとレディースの限定商品を24時間のみオンラインストアで販売するプロジェクト。

第30弾「プラダタイムカプセル」の商品は、アーティストのカシアス・ハースト(Cassius Hirst)氏とのコラボレーションによる黒と白のボタンダウンシャツとなっている。今回リリースされるNFTは、黒または白のピルカプセルのGIFをNFT化したもので、100点限定となる実物商品を購入することで手に入るという。

またプラダはNFTのリリースと共に、独自のNFTプラットフォームであるプラダクリプテッド(Prada Crypted)をローンチする予定とのこと。プラダによると、プラダクリプテッドはコミュニティアプリ「ディスコード(Discord)」上で新たなプラダのコミュニティとしても開設されているとのことだ。

なお米ブロックチェーンメディア「Decrypt」の報道によると、今回のNFTのリリースにはブロックチェーンコンソーシアム「Aura(オーラ)」がサポートしているとのこと。

「オーラブロックチェーンコンソーシアム」は、LVMHが同グループ傘下であるルイヴィトン、クリスチャンディオールなどの高級ブランドの製品の履歴情報や真贋の検証を消費者が可能にすることを目的とした共同事業体だ。マイクロソフト(Microsoft)、コンセンシス(ConsenSys)の協力のもと開発されたこのオーラブロックチェーンのトレーサビリティプラットフォームには、エンタープライズ向けブロックチェーン基盤「クオーラム(Quorum)」が採用されている。

先日5月18日には、独メルセデス・ベンツ(Mercedes-Benz)が同コンソーシアムに参画。NFTで独自のデジタルアート作品を作成する事を目指すとした。

なおプラダによるNFTへの取り組みは今回が初めてではない。今年1月にプラダはアディダスとコラボレーションし、3,000名のプロジェクト参加者から写真(タイル)を集め、それぞれを組み合わせた1つのNFT作品を制作するNFTプロジェクトを行っていた。

NFTとは

「NFT(Non Fungible Token:ノンファンジブル・トークン)」とは、代替が不可能なブロックチェーン上で発行されたトークンを指す。NFTの規格で発行されたトークンは、そのトークン1つ1つで個別の価値を持つ。そのためNFTを画像や映像などのデジタルデータと紐付けることで、デジタルデータの個別の価値を表現することに活用されている。

なおNFTという言葉は現在幅広く活用されており、活用するブロックチェーンやマーケットプレイスの種類によって、その機能や表現できる価値が異なる可能性があることには留意が必要だ。

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参考:Prada
デザイン:一本寿和
images:iStocks/GordonHeeley・sumkinna

この記事の著者・インタビューイ

呉心怡

「あたらしい経済」編集部 中国・浙江省出身の留学生。東京女子大学 人文学科に在学中。 文章を書くことが好き。中国語、英語、日本語の3か国語を話す。あたらしい経済では持ち前の語学力を活かし、ニュース記事を執筆。ブロックチェーンや経済分野については勉強中。

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