歩いて稼げるSTEPN、中国でサービス提供停止へ

STEPNが中国でサービス提供停止へ

Move-and-Earnプロジェクト「STEPN(ステップン)」が、中国ユーザーに対するサービス提供を停止することが分かった。「STEPN」の公式ツイッターは5月27日、中国大陸エリアのユーザーのアカウントに関するGPSおよびIPアドレスを7月15日24:00(世界協定時+8h)に停止することを発表している。

この発表によると今回の措置は中国における規制遵守の動きだという。「STEPN」は期日までにアカウントが保有する資産の移動を促している。なお今回の措置の該当者には改めて詳細を公式SNS、Eメール、アプリ内の通知などでアナウンスするとのことだ。

中国では昨年5月より、国内での暗号資産(仮想通貨)の取引や関連サービスが厳しく禁止されている。それを受け、多くのマイニング事業者や交換業者が中国からの撤退を余儀なくされた背景がある。

またNFTについては、事業者からの一次販売については禁止されていないものの、購入者による二次流通については「中華人民共和国競売法」のもと、規制の対象となる可能性があるため、アリババ(Alibaba)では去年の11月より、NFTの二次流通について「プレゼント機能」という形式を取り、ユーザー同士のNFT譲渡を無料で行うようにさせている。

「STEPN」ではプレイする為にNFTのスニーカーを購入する必要があり、ウォーキングやジョギングの歩数に応じてユーティリティトークンの「GST:グリーンサトシトークン」を取得できる。さらに2足以上のスニーカーを保有することで新たなスニーカーをミント(発行/鋳造)し、アプリ内で販売も可能となっている。このような「STEPN」のゲームシステムは中国の規制対象になりうるだろう。

なお今回の発表で「STEPN」は「設立以来、中国本土でいかなる事業も行っておらず、ダウンロードの方法も提供していない。常にコンプライアンス義務を重視し、現地の監督・管理機関の要件を厳格に遵守している」と表明している。

関連ニュース

STEPNの「GMT」で買い物が可能に、AlchemyPayと提携

FTX、歩いて稼げるSTEPNの「GST」現物と先物取扱へ

【取材】アカツキが25億円規模web3ファンド「Emoote」発表、STEPNなど20以上にトークン投資済み

【取材】バイナンスがSTEPNに投資、年内にソーシャル機能実装も

【取材】歩くと稼げるSTEPN、第1四半期で利益が約33億円相当に、「GMT」バーンも予

デザイン:一本寿和

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【11/21話題】ビットコイン9万6000ドル突破、ホワイトハウス初の暗号資産ポスト新設検討かなど(音声ニュース)

ビットコイン9万6000ドル突破、トランプの政策に期待、トランプ陣営、ホワイトハウス初の暗号資産ポスト新設を検討か=報道、アスター、新ロードマップ「Astar Evolution Phase 1.5」発表、ASTRがオプティミズムスーパーチェーン進出へ、オンチェーン分析のArkham、米国で暗号資産の現物取引所立ち上げへ、コインベースウォレットが「USDC Rewards」導入、保有だけでAPY4.7%、韓国最大の野党、暗号資産課税の免除額引き上げの改正案を提出=報道、FTX元幹部ゲイリー・ワン、暗号資産詐欺事件で実刑を免れる、韓国大手の暗号資産取引所Upbit、「ジャスミーコイン(JASMY)」取り扱い、コインベースにミームコイン「Floki(FLOKI)」上場へ、ジェミナイ、フランスで正式にサービス展開、ビットフィネックス証券、エルサルバドルで「トークン化米国債券」提供へ、21シェアーズ、「Ethereum Core ETP」にステーキング機能追加、EVM互換のL1ブロックチェーン「Monad」、テストネットを段階的に公開へ、1SECと丸井グループが資本提携、ブロックチェーン活用の新しいファンエンゲージメントモデル構築で

広告