Aaveが開発する分散型SNSプロトコル、ポリゴンでローンチ

Aaveが開発する分散型SNSプロトコル、ポリゴンでローンチ

DeFi(分散型金融)のアーベ(Aave)が開発する分散型SNS構築ネットワーク「レンズ・プロトコル(Lens Protocol)」が、ポリゴン(Polygon)ブロックチェーン上で稼働開始したことが5月18日に分かった。ちなみにアーベは昨年7月より、分散型SNSのネットワーク開発を進めていた。

「レンズ・プロトコル」は、NFT技術を活用し、ユーザーがSNSのプロフィールから投稿まで自分のコンテンツを完全に所有可能にするための分散型オープンソースのソーシャルネットワークである、と説明されている。

「レンズ・プロトコル」では、ユーザーIDは電子メールと固有のユーザー名に依存する従来のSNSの代わりに、暗号資産のウォレットアドレスとNFTを紐づける形で使用されるとのこと。この仕組みにより、アカウントに関連するコンテンツや個人データの管理は、中央集権的な企業ではなく、ユーザーに委ねられることになる。

また「レンズ・プロトコル」の機能として、プロフィールを作成、フォロー、動画や長文テキストなどコンテンツ投稿、Lens APIなどが挙げられている。

Aave創業者スタニ・クレチョフ(Stani Kulechov)氏は、次のようにコメントしている。
「オンラインで作成したコンテンツだけでなく、自分のプロフィールやソーシャルネットワークに対する所有権は、とっくに失われているのです。ユーザーに権限を与えることが、レンズ・プロトコルの目指すところです」

ポリゴン共同創業者サンディープ・ネイルワル(Sandeep Nailwal)氏は、次のようにコメントしている。

「レンズ・プロトコルは、コミュニティの手に力を取り戻すために独自に設計されており、ポリゴンは、安全なコンテンツ所有権を可能にするというレンズ・プロトコルの目標に賛同しています。ポリゴンは、様々なスケーリングソリューションを通じて、何百万人ものユーザーをweb3にもたらすことに尽力しており、アーベとともにクリエイターコミュニティーに力を与えることができることに興奮しています」

なお、すでに「レンズ・プロトコル」上で、ソーシャルアプリからクリエイター向けマネタイズツールまで、50以上のアプリケーションが構築されているようだ。

参考:Lens Protocol
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Martin-Janecek

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この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。 「あたらしい経済」の編集者・記者。