ロビンフッド、暗号資産ウォレットアプリ開発へ

ロビンフッド、暗号資産ウォレットアプリ開発へ

米国で人気の投資アプリ「ロビンフッド(Robinhood)」を提供するロビンフッド・マーケッツ(Robinhood Markets)が、独自の暗号資産ウォレットを開発中であることを5月17日に発表した。開発中の暗号資産ウォレットは、ユーザーが秘密鍵を管理するノンカストディアル型のウォレットで、アプリでリリースされる予定だ。

ユーザーはロビンフッドのウォレットを使えば「ネットワーク手数料なしで暗号資産の取引・スワップ、NFTの保管とNFTマーケットプレイスへの接続、利回り稼ぎ、さまざまな暗号資産へのアクセス」ができると、発表で説明されている。

ロビンフッドが開発しているウォレットは、3000万人ユーザーのメタマスク(Metamask)が競合となるだろう。

ロビンフッドの共同創設者兼CEOであるヴラド・テネフ(Vlad Tenev)氏は次のようにコメントしている。

「ロビンフッドは、暗号資産は単なる資産クラスではないと信じています。人々がロビンフッドに期待するようになったのと同じ低コストと素晴らしいデザインを提供することによって、私たちのweb3ウォレットは、誰もが簡単に自分の秘密鍵を保持し、オープンな金融システムが提供するすべての機会を体験できるようにします」

今夏より、このウォレットのウェイティングリストに登録したユーザーは、ベータ版にアクセスできるようになる予定だ。また年内には、全てのロビンフッドの顧客が利用できるようになる方針だ。

5月13日には、暗号資産(仮想通貨)デリバティブ取引所FTX及びFTX USのCEOサム・バンクマン・フリード(Sam Bankman-Fried)氏が、ロビンフッド・マーケッツの株式7.6%を取得したことが明らかになった。

株式取得の目的は「取得した株式は投資として保有することを意図しており、ロビンフッドの経営に影響を与える目的はない」とSECの書類にて説明されている。

参考:Robinhood
images:iStocks/Ninja Studio・Molnia
デザイン:一本寿和

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。 「あたらしい経済」の編集者・記者。