Twitch共同創業者設立web3企業メタセオリー、a16zらから約31億円調達

メタセオリーがシリーズAで約31億円を調達

web3ゲーム開発のメタセオリー(Metatheory)が、a16z主導のシリーズAラウンドで2400万ドル(約31億円)を調達したことが5月16日分かった。

サンフランシスコ拠点のメタセオリーは、ゲーム動画配信用プラットフォームTwitch(ツイッチ)の共同創業者ケビン・リン(Kevin Lin)氏によって、昨年2021年の第3四半期に新たに設立された企業だ。ブロックチェーンを活用しweb3ゲームとメタバースの構築を主に行っている。

なおメタセオリー初のゲームシリーズ「DuskBreakers(ダスクブレイカーズ)」は昨年12月にリリースされている。同シリーズのゲームユーザーにNFTを販売するプロジェクト「Play-to-Mint」を実施したところ、わずか6日間で10,000点のNFTが売り切れたという。

また今年1月には「DuskBreakers」の第2弾「BeastBattler(ビーストバトラー)」もリリースしている。

発表によると今回の資金調達ラウンドは、アンドリーセン・ホロウィッツ(Andreessen Horowitz:a16z)が主導。その他の投資家としてパンテラキャピタル(Pantera Capital)、FTXベンチャーズ(FTX Ventures)、ブレイヤー・キャピタル(Breyer Capital)、メリッチサークル(Merit Circle)、リチャージテーマベンチャーズ(Recharge Theme Ventures)、ドラゴンフライキャピタルパートナーズ(Dragonfly Capital Partners)、ダイダロス(Daedalus)、スフェルミオン(Sfermion)、グローバルコインリサーチ(Global Coin Research)らが出資参加している。

メタセオリーはリリースしているゲームのNFT追加ドロップの他、新たなゲームおよびコンテンツを引き続きリリースする予定とのことで、今年の第4半期には「遊んで稼ぐ(Play-and-Earn)」の仕組みを持つ無料のゲームをローンチする予定とのことだ。

なお今回調達した資金の使途については上記ゲームローンチなどに利用されると思われるが、発表では詳細は明かされていない。

メタセオリーの創設者兼CEOケビン・リン氏は「没入型のデジタル体験を構築することは、常に私の情熱でした。Twitchから離れ、この業界で次に何が起こるかを探求した結果、ブロックチェーンがさらなる可能性への扉を開き、ゲーム、ストーリーテリング、コミュニティ構築の分野に大きな影響を与えるだろうと、私は心から信じています」とリリースにて述べている。

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参考:プレスリリース
デザイン:一本寿和

images:iStocks/gonin・BadBrother

この記事の著者・インタビューイ

呉心怡

「あたらしい経済」編集部 中国・浙江省出身の留学生。東京女子大学 人文学科に在学中。 文章を書くことが好き。中国語、英語、日本語の3か国語を話す。あたらしい経済では持ち前の語学力を活かし、ニュース記事を執筆。ブロックチェーンや経済分野については勉強中。