クラーケン、NFTマーケットプレイス「Kraken NFT」発表

クラーケンが「Kraken NFT」発表

米サンフランシスコ拠点の大手暗号資産(仮想通貨)取引所クラーケン(Kraken)が、独自のNFTマーケットプレイス「Kraken NFT」を5月3日発表した。同社CEOジェシー・パウエル(Jesse Powell)は、かねてよりNFT市場への参入を公言していたが、その詳細が明らかになった。

今回は具体的なローンチ日程は発表されなかったが、「Kraken NFT」へ参加のための「ウェイティングリスト」が公開された。なお編集部が国内から「ウェイティングリスト」への登録を試みたところ、クラーケンの日本サイトへ飛ばされるため、日本居住者は現時点では登録できないようだ。

「Kraken NFT」内で行われるNFTの取引については、ブロックチェーンネットワークを使用する際に発生するトランザクションフィーは無料と発表されている。

なおブロックチェーンについては、イーサリアム(Ethereum)とソラナ(Solana)がローンチ直後から対応予定だという。そして他のブロックチェーンも順次対応予定という。

またNFTの決済通貨には、米ドル(USD)、ユーロ(EUR)、カナダドル(CAD)、英ポンド(GBP)、スイスフラン(CHF)、豪ドル(AUD)の法定通貨の他、クラーケングローバルでサポートされている120以上の暗号資産が利用できるとのことだ。

さらに「Kraken NFT」では2次流通以降のNFTの売り上げの一部を、NFTを販売したクリエイターへ還元する仕組みも提供すると発表している。

NFTとは

「NFT(Non Fungible Token:ノンファンジブル・トークン)」とは、代替が不可能なブロックチェーン上で発行されたトークンを指す。NFTの規格で発行されたトークンは、そのトークン1つ1つで個別の価値を持つ。そのためNFTを画像や映像などのデジタルデータと紐付けることで、デジタルデータの個別の価値を表現することに活用されている。 ・なおNFTという言葉は現在幅広く活用されており、活用するブロックチェーンやマーケットプレイスの種類によって、その機能や表現できる価値が異なる可能性があることには留意が必要だ。

image:iStock/Serhii-Yakovliev

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【11/1話題】イミュータブルがSECからウェルズ通知、アルゼンチンLABITCONFがサトシの正体明かすと告知など(音声ニュース)

イミュータブルが米SECからウェルズ通知受ける、「IMX」証券性の疑いか、アルゼンチンのカンファレンス「LABITCONF」、サトシ・ナカモトが正体明かすと告知、フランクリン・テンプルトン、「オンチェーン米国政府マネーファンド」をイーサL2「Base」に展開、Crypto[.]comがSEC登録ブローカーディーラー買収、米国ユーザーに株式取引機会提供へ、セキュリタイズ、トークン化資産の管理機能統合の「Securitize Fund Services」立ち上げ、米マイクロストラテジー、「21/21プラン」で420億ドル調達を計画、ビットコイン購入資金で、BIS、中国主導の「中銀デジタル通貨」プロジェクトから離脱、Sui対応の携帯型ゲーム機「SuiPlay0X1」、格闘ゲーム『サムライスピリッツR』リリースへ、ヴィタリック、イーサリアム最後のチェックポイント「ザ・スプラージ」解説、バイナンス共同創業者、「Web3が身近な社会実現目指す」と語る。伝統的金融や規制当局と協力の姿勢も=BBW

広告

アルゼンチンのカンファレンス「LABITCONF」、サトシ・ナカモトが正体明かすと告知(有識者コメントあり)

アルゼンチンで11月1日から開催されるビットコイン(Bitcoin)のカンファレンス「LABITCONF(Latin American Bitcoin & Blockchain Conference)」にて、ビットコインの考案者であるサトシ・ナカモトが自身の正体を明らかにすると、同カンファレンスの公式Xよりプレスリリースが出された