The Sandbox、バーチャルな土地「LAND」をPolygonへ移行

The Sandboxの「LAND」がPolygonへ移行

ブロックチェーンゲームプラットフォーム「The Sandbox(ザ・サンドボックス)」が、バーチャルな土地「LAND(ランド)」のメインネットを、イーサリアム(Ethereum)からLayer2のポリゴン(Polygon)へ移行することが4月22日分かった。

ポリゴンはイーサリアムに特化したスケーリングの課題を解決するソリューション。イーサリアムで問題となるガス代(取引手数料)や取引スピードの遅延改善を目的としており、コンセンサスアルゴリズムにはPoS(プルーフ・オブ・ステーク)を採用している。

発表によると今回のポリゴン移行は、今月27日までに自動的に更新されるとのことだ。なお混乱やトークンの紛失を避ける為、まだ更新されていない「LAND」も同日までに強制的に移行させるとのこと。

また移行にかかるコストは「The Sandbox」が負担するため、ユーザーによるアクションや、コストの負担は一切無いという。

「The Sandbox」はポリゴンへの移行について「ポリゴンを通じて、ガス代は大幅に削減される為、長期的なメリットがあります」と発表にて説明している。

「The Sandbox」は香港に拠点を置き、ブロックチェーンゲーム開発やNFT分野への投資を行う企業のアニモカ・ブランズ(Animoca Brands)の子会社だ。

「The Sandbox」は、「ウォーキング・デッド(The Walking Dead)」、「スヌープ・ドッグ(Snoop Dogg)」、「アディダス(Adidas)」など多くのIPパートナーと提携している。これまでに4,000万ダウンロード、MAU(月間アクティブユーザー数)は最大100万人を超えた実績もある。

またスクウェア・エニックスやエイベックス・テクノロジーズ、SHIBUYA109エンタテイメントなど、日本企業による参入も相次いでいる。

関連ニュース

【解説】THE SANDBOX とは何か? メタバースとNFTの可能性

スクエニ、エイベックス、SHIBUYA109、日本企業の「The Sandbox」参入相次ぐ

仏ゲーム大手UBISOFT、「The Sandbox」と提携

グッチ、「The Sandbox」のバーチャルな土地「LAND」取得

ソフトバンクら、メタバースNFTゲーム企業「The Sandbox」に約105億円出資

参考:The Sandbox
デザイン:一本寿和
images:iStocks/royyimzy・dalebor・Mikhail-Konoplev

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。