nexoとマスターカード、暗号資産担保クレジットカード提供

nexoが世界初「暗号資産担保クレジットカード」提供開始

暗号資産(仮想通貨)レンディング企業のネクスオー(nexo)が、米決済大手マスターカード(Mastercard)と提携し、暗号資産担保クレジットカードであるネクスオーカード(The Nexo Card)を提供開始したことが4月13日分かった。

ネクスオーカードは、ユーザーが暗号資産を売却せずに決済できるカードとなっており、現在ヨーロッパの一部の国で発行が可能で、世界の9200万以上の加盟店で利用できるとのことだ。 ネクスオーはこの形式のカードについて「世界初」と述べている。

ネクスオーカードの仕組みとしては、同カードのクレジットライン(信用限度額)がネクスオー提供の暗号資産担保に裏付けられており、これによりカード所有者は暗号資産を売却せずに担保として使用できるという。

現在ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)、テザー(USDT)などの暗号資産を担保にでき、最低返済額、月額、利用停止手数料が不要と説明されている。

またネクスオーカードはApple PayとGoogle Payにも対応しており、モバイルウォレットにネクスオーカードを追加できるとのことだ。

今後ネクスオーは、ネクスオーカードの発行会社であるDiポケット(DiPocket)及び、決済ネットワークのマスターカードと提携し、様々な新機能を提供していく予定とのこと。

ネクスオーは、ブロックチェーンベースのレンディングプラットフォームを提供している。同プラットフォームではユーザーは受け入れ可能なトークンを担保として預けることで、法定通貨またはステーブルコインで融資を受けられる。

またネイティブトークンのNEXOをプラットフォームにロックすると、ローンの利息に対する割引や、預けた資金に対して利息を受ける機会などが与えられる。またトークン保有者は、ネクスオーの利益に対する配当も受け取ることができる仕組みとなっている。

関連ニュース

FTX、ネクスオー(NEXO)上場へ

コインベースがマスターカードと提携、NFT販売にカード決済導入

コンセンシスとマスターカード、イーサリアム関連のサービス提供へ

マスターカード、暗号資産スタートアップ支援プログラムでアバラボら5社を採択

マスターカード、アジア暗号資産取引所3社と提携し仮想通貨対応カード発行へ

参考:プレスリリース
デザイン:一本寿和
images:iStocks/jbk_photography・artacet・inkoly

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

【11/22話題】SECゲンスラー委員長が退任へ、金融庁が暗号資産・ステーブルコイン仲介業の新設検討など(音声ニュース)

米SECゲンスラー委員長が来年1月に退任へ、功績評価の一方で反発や批判も、金融庁、暗号資産・ステーブルコイン仲介業の新設検討=報道、国民・玉木代表が税制改正要望を与党に提出、暗号資産への申告分離課税導入など提案、米裁判所、SECの「ディーラー」定義めぐる訴訟で関連規則を破棄するよう命じる、リミックスポイントが5億円でBTC・DOGE・XRP購入、投資総額30億円に、マスターカードとJPモルガン、ブロックチェーン決済ソリューションを連携 、コインベースが「WBTC」取扱い廃止へ、背景にジャスティン・サンの影響か、2019年のアップビットのハッキングは北朝鮮ハッカー関与か、韓国警察が特定、米ドルステーブルコイン「FDUSD」、スイに対応開始、Injective、オンチェーンAIエージェントSDK「iAgent」リリース

広告

ビットワイズ、「ソラナ現物ETF」を上場申請

米暗号資産(仮想通貨)運用会社ビットワイズ(Bitwise)が、ソラナ(Solana)を基盤とするETF(上場投資信託)の上場申請を、米国証券取引委員会(SEC)に提出したと11月21日発表した。なおこの申請は、株式取引所シーボーBZX取引所(Cboe BZX exchange)を通じて行われたとのこと。またビットワイズは発表上で同商品についてETP(上場取引型金融商品)と記載している