ブラックロックやフィデリティ、USDC発行元サークルへ4億ドル出資

ブラックロックやフィデリティ、USDC発行元サークルへ4億ドル出資

米ドルステーブルコインUSDCの発行元であるサークルインターネットフィナンシャル(Circle Internet Financial)が、4億ドル(約500億円)の資金調達を受ける契約を締結したことが4月12日に分かった。

資産運用大手のブラックロック(BlackRock)、フィデリティマネジメントリサーチ(Fidelity Management and Research)、マーシャルウェイス(Marshall Wace LLP)、フィンキャピタル(Fin Capital)らが投資する予定で、2022年Q2に出資が完了するという。

今回の調達資金は、サークルの継続的な戦略的成長の促進のために活用していく方針だ。リースによれば、現在USDCは500億ドル(約6.2兆円)以上、流通しているという。

またブラックロックは、企業戦略投資とUSDCの準備金のカストディアンとしての役割に加え、戦略的パートナーシップをサークルと締結した。

サークルの共同創業者兼CEOであるジェレミー・アレア(Jeremy Allaire)氏は、次のようにコメントしている。

「USDCのようなドル建てデジタル通貨は、世界経済の変革に拍車をかけており、サークルの技術インフラはその変革の中心に位置しています。この資金調達ラウンドは、サークルの成長の次の進化を後押しするものです。特に、ブラックロックが当社の戦略的投資家として加わったことは喜ばしいことです。私たちのパートナーシップを発展させることを楽しみにしています」

4月初旬に、サークルは米大手金融機関BNYメロン(BNY Mellon)と提携し、カストディアン業務を担うことが発表された。

なおブラックロックは3月下旬に公開した「To our shareholders,」という記事の中で、ステーブルコインの研究を進めていることを明かしていた。

参考:Circle
images:iStocks/BadBrother
デザイン:一本寿和

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。 「あたらしい経済」の編集者・記者。

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