テスラ技術支援、太陽光発電マイニング施設建設へ、BlockとBlockstream

テスラ技術支援、太陽光発電マイニング施設建設へ、BlockとBlockstream

ビットコイン関連の技術基盤提供をしているブロックストリーム(Blockstream)と、デジタル決済企業のブロック(Block/旧スクエア)が、太陽光発電でのビットコインマイニング施設の建設を開始したことが4月8日に分かった。

そしてテスラ(Tesla)が、太陽光発電に関する技術やプロダクトを供給し、ビットコインのマイニングが100%ゼロ・エミッション(CO2など廃棄物の排出ゼロ)で行われることをサポートするという。具体的にテスラは3.8メガワット (MW) の「テスラソーラー PVアレイ」と12メガワット時 (MWh) の「テスラメガパック」を供給するという。

なおこのマイニング施設は今年の後半に完成する予定とのことだ。

施設完成後は、パフォーマンスダッシュボードを公開し、100%再生可能エネルギーのビットコインマイニングを大規模に行う概念実証の開始が予定されているという。

またエネルギー源を多様化しビットコインネットワークを強化、ゼロ・エミッションのマイニングの電力供給における新しいイノベーションを奨励していくとのこと。

なおこの施設では、3.8メガワットの太陽光再生可能エネルギー(例:オフグリッドエネルギー)および30ペタハッシュ(PH)のハッシュレート実現するという。

ブロックストリームのCEO兼共同創業者アダム・バック(Adam Back)氏は、次のようにコメントしている。

「テスラ・ソーラーとメガパックを使用したこの施設の建設を開始できることに興奮しています。これはビットコインマイニングがゼロ・エミッションの電力インフラに資金を供給し、将来の経済成長を構築できるという私たちの論文を証明するための一歩です」

ブロックのグローバルESGリーダーであり、Bitcoin Clean Energy Initiativeのプロジェクトリーダーであるニール・ヨルゲンセン(Neil Jorgensen)氏は、次のようにコメントしている。

「テスラのソーラーとストレージ技術を使用し、ブロックストリームと共同でこのフルスタックの100%太陽光発電ビットコインマイニングプロジェクトに取り組むことにより、ビットコインと自然エネルギーの相乗効果をさらに促進することを目指しています」

なおブロックストリームとブロックは昨年6月に太陽光発電活用のマイニング施設建設に向け協業を発表していた。

その時の発表によれば、スクエアはこの施設に500万ドル(約5.4億円)を投資し、ブロックストリームはプロジェクトの構築および管理するためのインフラストラクチャと専門知識を提供するという座組みになっていた。

参考:Blockstream
images:taraki・LongQuattro
デザイン:一本寿和

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この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。 「あたらしい経済」の編集者・記者。

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