バイナンスUSが約250億円調達、全米でのサービス展開目指す
大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)の米国拠点のバイナンスUS(Binance US)が、シードラウンドで2億ドル(約250億円)以上の資金を調達したことが4月6日に分かった。これにより企業評価額は45億ドル(約5500億円)になったようだ。
バイナンスUSは、この資金調達ラウンドで得た資金を、スポット取引プラットフォームの強化、導入予定の一連の新プロダクトおよびサービス開発、マーケティングおよび消費者教育への投資などに充てる予定だという。
バイナンスUSへ出資したのは、RRE Ventures、Foundation Capital、Original Capital、VanEck、Circle Venturesなどだ。
ちなみにバイナンスUSは2019年に創設され、米国で取引高が最大級のデジタル資産取引所となっており、新規および経験豊富なリテールおよび機関投資家のトレーダーに市場でも最も低い手数料を提供しているようだ。また現在バイナンスUSでは85以上のトークンと190以上の取引ペアが利用可能だ。
そして2022年現在、バイナンスUSは新たにコネチカット州とルイジアナ州の2州でサービスを開始し、プラットフォームが利用可能な州は45州になったとのこと。
そして米国のすべての州と地域でサービスを提供できるよう、残りの州の規制当局と密接に連携して承認取得を続けている最中のようだ。またバイナンスUSはウェストバージニア州とワイオミング州において資金移動業者免許も取得したことを明かした。
Binance.USのCEOであるブライアン・シュローダー(Brian Shroder)氏は次のようにコメントしている。
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Binance.USは3年弱で、米国だけでなく世界でも最大かつ最も技術的に進んだデジタル資産取引所の1つとして、利益を生む事業に成長しました。この強みの位置から、そして暗号資産業界全体の上昇と並行して急速な上昇を続けることを視野に入れ、最初の資金調達ラウンドを終了することができ、嬉しく思っています。
この資金調達と評価によって、Binance.USの今日のビジネスの強さと、長期的な成長見通しが検証され、野心的なプロダクトロードマップを展開しながら、スポット取引プラットフォームを最高のものにし続けることができるようになります。
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大手暗号資産取引所FTXも2月に米国へ本格参入しており、米国市場での競合争いが活発になっていくだろう。
参考:Binance US
images:iStocks/BadBrother
デザイン:一本寿和