CoinMetrics、フィデリティやGSらから43億円を調達

CoinMetrics、フィデリティやGSらから43億円を調達

暗号資産(仮想通貨)データプロバイダーのコインメトリクス(CoinMetrics)が、シリーズCラウンドで3500万ドル(約43億円)を調達したことが4月6日に分かった。

調達資金は、同社の新プロダクトの開発を強化し、隣接する市場への拡大を支援し、世界の一流金融機関を暗号資産市場に導くために活用していくという。

コインメトリクスはブロックチェーンのネットワークデータ、マーケットデータ、インデックス、ネットワークリスクソリューションを金融機関らに提供する2017年創業のスタートアップ。

ちなみに同社は2021年の資金調達ラウンドのシリーズBを完了した後、監査法人のデロイト(Deloitte)からSOC2タイプ1の認定を受け、内部統制監査において監査法人との連携も進んでいるという。

今回のシリーズCラウンドには、アクリュウ・キャピタル(Acrew Capital)とBNYメロン(BNY Mellon)がリードし、ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)、フィデリティ・インベストメンツ(Fidelity Investments)、ハイランド・キャピタル・パートナーズ(Highland Capital Partners)、エイボン・ベンチャーズ(Avon Ventures)、モーニングサイド・テクノロジー・ベンチャーズ(Morningside Technology Ventures)、Cboeグローバルマーケッツ(Cboe Global Markets)、ジャム・フィントップ・ブロックチェーン(JAM FINTOP Blockchain)、ムバダラインベストメントカンパニー(Mubadala Investment Company)、ブレバンホワードデジタル(Brevan Howard Digital)らが参加した。

コインメトリクスの共同創業者兼CEOティム・ライス(Tim Rice)氏は次のようにコメントしている。

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コインメトリクスは、デジタル資産分野の機関にとって重要な連結機能としての役割を果たしており、さらに大きく拡大する可能性を秘めています。

今回の資金調達により、新しいリスク、DeFi(分散型金融)、その他のDapps(分散型アプリケーション)への継続的な投資や、世界クラスのインフラへの投資など、当社の事業とプロダクトロードマップの両方を加速させることが可能になります。

当社の暗号資産データとインテリジェンスの質は、暗号資産に関与する一流の金融機関の増加から多大な関心を呼び起こし、当社のカスタマーサクセスと成長努力を世界的に拡大するよう促しています。

当社は、暗号資産、データ、金融サービスのトップクラスの専門家からなる経験豊富なチームを結成し、彼らが生み出し続けている業界をリードする仕事を誇りに思います

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BNYメロン・アセット・サービシング&デジタルのチーフ・リスク・オフィサーであるケイト・ニート(Katey Neate)氏は次のようにコメントしている。

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デジタル資産サービスの開始に向けて、強固なリスク管理フレームワークを構築することは、当社のロードマップにとって非常に重要です。

コインメトリクスとの連携強化は、この重要な能力を開発するために、当社が最先端のテクノロジーソリューションを活用していることを示すもう一つの例です。コインメトリクスと一緒に、私たちは能力と会話を進め、最終的に業界としてデジタル資産のリスク管理の水準を上げる機会を得ました。

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参考:CoinMetorics
images:iStocks/artacet・blackdovfx・ChrisGorgio
デザイン:一本寿和

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。 「あたらしい経済」の編集者・記者。

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