LayerZeroが約165億円調達、a16zやFTXら出資

LayerZeroが約165億円調達、a16zやFTXら出資

マルチチェーンプロトコル開発のレイヤーゼロラボ(LayerZero Labs)が、シリーズA+ラウンドで1億3,500万ドル(約165億円)を調達したことが3月30日に分かった。

このラウンドはアンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)、FTXベンチャーズ(FTX Ventures)、セコイアキャピタル(Sequaia Capital)が主導した。

またその他の投資家には、ユニスワップラボ(UniswapLab)、コインベースベンチャーズ(Coinbase Ventures)、マルチコインキャピタル(Multicoin Capital)、ジェミナイ(Gemini)、ポリゴン(Polygon)、アバランチ(Avalanche)など計51の企業らが参加した。

レイヤーゼロラボは、様々なブロックチェーンのサイロ化を解決するために、強力で低レベルの通信システムを提供しその上に多様なクロスチェーンアプリケーションを構築する設計で、マルチチェーンプロトコルである「オムニチェーン相互運用プロトコル(Omnichain’ Protocol)」を開発している。

そしてこの新しい通信システムを使用することで、開発者は信頼できるカストディアンや中間トランザクションに依存することなく、クロスチェーンDEXやマルチチェーン利回りアグリゲータのようなシームレスなインターチェーンアプリケーションを実装することができるようになるという。

また「オムニチェーン相互運用プロトコル」のホワイトペーパーでは各レイヤーについて以下のように説明されている。

「レイヤーゼロは他のチェーンとのネイティブな直接通信を実現するレイヤー、レイヤー1はビットコインやイーサリアムなど暗号資産市場の中核、分散型台帳の維持管理を行うレイヤー、レイヤー2はライトニングネットワーク、ライデンネットワーク、ポリゴンなど単一のレイヤー1チェーンでスケーラブルなトランザクションを実現するレイヤー」

レイヤーゼロラボは、今回調達した資金を、このプロトコルの構築を加速させるために活用するとのことだ。

参考:LayerZero
images:iStcoks/BadBrother
デザイン:一本寿和

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。 「あたらしい経済」の編集者・記者。