「Crypto. com」が国際赤十字と提携、ウクライナ支援に向け

クリプトドットコムが国際赤十字と提携、ウクライナ支援に向け

暗号資産(仮想通貨)取引所をグローバルに展開するクリプトドットコム(Crypto.com)が、国際赤十字(赤新月社)と提携し、ウクライナを支援することが3月25日分かった。

この提携によりクリプトドットコムは、国際赤十字の認知度向上と資金調達を目的としたキャンペーンを開始するとのことだ。

キャンペーンではクリプトドットコムが制作したテレビコマーシャルを、米国で開催される第94回アカデミー賞の生中継での複数回放映や、クリプトドットコムの全てのソーシャルメディアで宣伝する予定としている。

また寄付キャンペーン「crypto.com/donate」も開始する予定で、寄付方法として暗号資産決済、クレジットカード決済、NFT購入といった3つの方法が用意されている。NFTは「ArtofGiving」というコレクションとなる。

寄付公式サイトによると、寄付金は、食料や医薬品、避難所、その他の必要物資の提供に使用される予定とのこと。

また寄付された暗号資産は国際赤十字へ送金されるまでに、暗号資産の価格変動リスクを避ける為、寄付が承認される度にTrustTokenが発行する米ドルペッグのステーブルコイン「TrueUSD(TUSD)」、または他の暗号資産に変換するとのこと。そしてキャンペーン期間終了後にTUSDなどからユーロ(EUR)に変換するとしている。

寄付金の上限額は約1億2千万円(100万ドル)で、「crypto.com/donate」を通じて寄付された資金の同額が国際赤十字へ送金されるとのこと。なお3月25日午前10時(UTC:世界協定時)から3月31日23時59分までの間に行われた寄付が対象となっている。

暗号資産取引所によるウクライナへの寄付プロジェクトとしてはクリプトドットコムの他にもこれまで、バイナンス(Binance)やクラーケン(Kraken)も実施している。

バイナンスによる寄付金は、ユニセフ、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)、国連難民局、iSans(International Strategic Action Network)、People in Needなど、既に現地にいる主要な政府間組織や非営利団体に分配され、そしてウクライナとその近隣諸国にいる避難した子供や家族を支援するために使用されるとのことだ。

またクラーケンは、ウクライナ居住者のクラーケンユーザーに対し1,000万ドル以上のビットコインを分配する寄付を実施することを発表している。

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参考:Crypto.com
デザイン:一本寿和
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この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。