shiftbase「UNCHAIN」本格始動、学習履歴NFTやソーシャルトークンをオンチェーン運用へ

web3エンジニアコミュニティ「UNCHAIN」が本格始動

国内スタートアップshiftbaseが、web3エンジニアコミュニティ「UNCHAIN(アンチェーン)」の本格始動を3月28日に発表した。

「UNCHAIN」では、dApp(分散型アプリケーション)構築やNFT制作など、実際に手を動かして学ぶことのできる5つのプロジェクト型学習コンテンツが無料で提供されている。具体的にはweb3関連のプロダクト開発に必要なsolidity、rust、 react、 typescript、alchemy、vercelなどのプログラミング言語やツールを用いたプロジェクトがある。ユーザーは、バックエンドとフロントエンドを各プロジェクトで自ら実装しweb3プロジェクトのMVP構築まで経験できるとのこと。

5つのプロジェクト型学習コンテンツ

なお「UNCHAIN」には2月20日のプレオープンから3日間で500名以上の応募者があり、一時コミュニティへのエントリーを締め切っていたが、今回の本格始動に合わせ再度エントリーを受け付けていくとのことだ。参加に関しては審査制で、審査通過者から「UNCHAIN」のDiscordサーバーへの招待がされる仕組みになっている。

また「UNCHAIN」ではユーザーが学習コンテンツを修了すると、学習履歴証明書としてNFTを配布している。このNFTを保有しているユーザーは保有者限定のDiscordサーバーへとアクセスすることができ、UNCHAINコミュニティのリソースを自身の活動へと活用することができるようになるのことだ。

さらに「UNCHAIN」ではユーザー同士の学び合いが推奨されており、この相互学習のエコシステムに貢献したユーザーは同社がポリゴン上で発行するERC20規格のソーシャルトークン「$CHAI」を取得できる仕組みになっている。なお「$CHAI」は、金銭的な価値には紐づかないトークンとのことだ。

今回shiftbaseは、これらのNFTコレクション及びソーシャルトークンの運用をオンチェーンで開始したことも発表した。

今後「UNCHAIN」では、提携企業とのdApp共同開発や参加メンバーとのdApp開発、web3エンジニアのリソースが必要な企業やweb3エンジニアを採用する企業との提携を実施していくと発表している。

またshiftbaseでは「UNCHAIN」運営の他に、伊藤穰一氏主宰のweb3コミュニティ「Henkaku」のコミュニティマネジメント及び、webサービス構築を実施している。さらに同社ではソーシャルトークンを活用したコミュニティプラットフォーム開発を主軸に、NFTコレクション開発、webプロジェクトの海外展開及び日本ローカライズなどweb3関連のビジネス支援を展開していくとのことだ。

shiftbase共同創業メンバーに取材

なお「あたらしい経済」編集部は今回の発表に合わせ、「UNCHAIN」を運営するshiftbase共同創業メンバーに取材を実施した。「UNCHAIN」の詳しい仕組みやトークンについてはインタビューも合わせて読んでいただきたい。

→web3で「学び」を変える、shiftbase「UNCHAIN」とは?

image:iStock/scyther5

この記事の著者・インタビューイ

設楽悠介

「あたらしい経済」編集長/幻冬舎コンテンツビジネス局局長 幻冬舎でブロックチェーン/暗号資産専門メディア「あたらしい経済」を創刊。同社コンテンツビジネス局で電子書籍事業や新規事業を担当。幻冬舎コミックスの取締役兼務。「Fukuoka Blockchain Alliance」ボードメンバー。福岡県飯塚市新産業創出産学官連携協議会委員。ポッドキャスターとして、Amazon Audible original番組「みんなのメンタールーム」や、SpotifyやAppleにてweb3専門番組「EXODUS」や「あたらしい経済ニュース、ビジネス系番組「二番経営」等を配信中。著書『畳み人という選択』(プレジデント社)。

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