クラーケングローバル、9銘柄を上場へ
米サンフランシスコ拠点の大手暗号資産(仮想通貨)取引所クラーケン(Kraken)で、新たに暗号資産9銘柄が上場することが3月24日分かった。
今回上場するのはコンベックスファイナンス:Convex Finance(CVX)、フラックスシェア:Frax Share(FXS)、マルチチェーン:Multichain(MULTI:マルチ)、パワーレッジャー:Power Ledger(POWR:パワー)、プレイダップ:PlayDapp(PLA)、Quant:クオンツ(QNT)、ルービック:Rubic(RBC)、スーパーレア:SuperRare(RARE:レア)、トークマック:Tokemak(TOKE:トーク)の9銘柄だ。
クラーケンでの新規銘柄の上場発表は、3月18日に取引開始したインターネットコンピューター:Internet Computer(ICP)に続くものとなる。
発表によると各銘柄の取引は3月29日より開始する予定で、入金についてはすでに開始している。また取引ペアはそれぞれUSDとEURが対応しているとのこと。
各銘柄はクラーケン(販売所)およびクラーケンプロ(取引所)にてサポートされる。先物取引と証拠金取引については対象外となるようだ。
なお米国、カナダ、オーストラリア、日本の居住者については取引できない。
各暗号資産について
コンベックスファイナンスは、イーサリアムのDEXであるカーブファイナンス(Curve Finance)の流動性プロパイダーが取引手数料の一部を得られるためのプロトコルだ。CVXはコンベックスファイナンス上のステーキングや成功報酬の請求、ガバナンス投票のためのネイティブトークンとなっている。
現在CVXは、バイナンス(Binance)やFTX、クーコイン(KuCoin)、ゲート(Gate.io)、フォビグローバル(Huobi Global)、オーケーエックス(OKX)、エムイーエックスシー(MEXC)などの暗号資産取引所の他、ユニスワップV3(Uniswap V3)やスシスワップ(Sushiswap)などの分散型取引所(DEX)で取り扱われている。時価総額は約1,422億円となっている(3/25 コインマーケットキャップ調べ)。
フラックスファイナンスは、Frax Share(FXS)とFRAXステーブルコインといったデュアルトークンシステムを開発している。FXSは手数料、シニョリッジ収入、余剰担保を通じて価値を生み出すガバナンストークンとして機能している。またFRAXは、米ドルとソフトペッグしているステーブルコインとなっている。
現在FXSは、暗号資産取引所であるバイナンス(Binance)やFTX、クーコイン(KuCoin)、ゲート(Gate.io)、エムイーエックスシー(MEXC)などの暗号資産取引所の他、ユニスワップV2(Uniswap V2)やスシスワップ(Sushiswap)などの分散型取引所(DEX)で取り扱われている。なお時価総額は約354億円となっている(3/25 コインマーケットキャップ調べ)。
マルチチェーンは、非中央集権的なクロスチェーンのスワッププロトコルであり、ブリッジインフラストラクチャだ。ユーザーは低い手数料でチェーン間の資産を交換できる。なおマルチチェーンは昨年、エニースワップ(Anyswap)から名称を変更した。
なお現在MULTIはフォビグローバル(Huobi Global)などの暗号資産取引所の他、スシスワップ(Sushiswap)などの分散型取引所(DEX)で取り扱われている。なお時価総額は約244億円となっている(3/25 コインマーケットキャップ調べ)。
パワーレッジャーは、P2Pによる太陽光発電の電力を取引可能にする企業のプラットフォームだ。POWRはプラットフォーム上でのエネルギー取引、クリーンエネルギー追跡、検証などに利用される。
現在POWRは、Coinbase(コインベース)やバイナンス(Binance)、ビッサム(Bithumb)、クーコイン(KuCoin)、ゲート(Gate.io)、ビットトレックス(Bittrex)、フォビグローバル(Huobi Global)などの暗号資産取引所の他、ユニスワップV2(Uniswap V2)やスシスワップ(Sushiswap)などの分散型取引所(DEX)で取り扱われている。なお時価総額は約312億円となる(3/25 コインマーケットキャップ調べ)。
プレイダップは、ブロックチェーンゲームプラットフォームおよびNFTマーケットプレイスで、PLAは同プラットフォームのゲーム開発者への報酬や取引手数料に用いられるイーサリアム基盤のトークンだ。
現在PLAは、コインベース(Coinbase Exchange)やバイナンス(Binance)、ゲート(Gate.io)、エムイーエックスシー(MEXC)、クリプトドットコム(Crypto.com Exchange)などの暗号資産取引所の他、ユニスワップV2(Uniswap V2)などの分散型取引所(DEX)で取り扱われている。なお時価総額は約528億円となっている(3/25 コインマーケットキャップ調べ)。
QNTは、パブリックブロックチェーンとプライベートネットワークを接続することを目的としたQuantNetworkのユーティリティートークンで、ERC-20規格のトークンだ。
現在QNTは、コインベース(Coinbase Exchange)やバイナンス(Binance)、ゲート(Gate.io)などの暗号資産取引所の他、ユニスワップV2(Uniswap V2)などの分散型取引所(DEX)で取り扱われている。なお時価総額は約2,081億円となっている(3/25 コインマーケットキャップ調べ)。
ルービックは、マルチチェーンスワップのDeFiプロトコルだ。またRBCはルービックのネイティブユーティリティトークンとなる。
現在RBCは、ゲート(Gate.io)などの暗号資産取引所の他、ユニスワップV2(Uniswap V2)やパンケーキスワップ V2(PancakeSwap V2)などの分散型取引所(DEX)で取引が行われている。なお時価総額は約27億円となっている(3/25 コインマーケットキャップ調べ)。
RAREは昨年8月に発行された、人気NFTマーケットプレイス「SuperRare」のガバナンストークン。RAREの保有者はSuperRareのプロトコルなどの変更案などに対して、賛否を投票する権利を保持できる。
現在RAREは、バイナンス(Binance)やゲート(Gate.io)、エムイーエックスシー(MEXC)などの暗号資産取引所の他、ユニスワップV3(Uniswap V3)やスシスワップ(Sushiswap)などの分散型取引所(DEX)で取引が行われている。なお時価総額は約77億円となっている(3/25 コインマーケットキャップ調べ)。
トークマックは、分散型マーケットメイキングプロトコルにより、持続可能なDeFiの流動性と資本効率の高い市場の実現を目的としたプロジェクト。
現在TOKEは、ゲート(Gate.io)やエムイーエックスシー(MEXC)などの暗号資産取引所の他、ユニスワップV2(Uniswap V2)やスシスワップ(Sushiswap)などの分散型取引所(DEX)で取引が行われている。なお時価総額は約164億円となっている(3/25 コインマーケットキャップ調べ)。
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参考:クラーケン
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